こんにちは。
今日は「翻訳センター」を紹介します。
企業向けに、医薬・金融・特許などの専門分野の産業翻訳サービスを行っています。
なんだか会社とは思えない感じの名前ですが、産業翻訳の会社で唯一の上場企業です。
近年、企業の海外進出が盛んなので産業翻訳の需要は高まっているそうです。
契約書やマニュアル、製品の説明書など、翻訳の必要がある書類がビジネスには多数あるからです。
また、特許と医薬に関しては経済状況の影響を受けないので、一定の需要があります。
こうして見ると翻訳業界って、凄く安定している業界なんですね。
そんな翻訳業界の中で、翻訳センターは翻訳だけにとどまらないサービスを行っています。
その中の一つが「メディカルライティング」です。
メディカルライティングとは、新薬の申請に必要な書類や報告書を作成することです。
これを翻訳だけではなく、なんと原稿から書いてしまうというサービスを行っています。
こうすることで、依頼する企業側が日本語の原稿を作る手間がはぶけます。
新薬の開発には、莫大な費用と時間がかかります。
そこで、製薬会社はコストを抑えるために、業務を切り分けて委託するようになりました。
このため、原稿から英文書類を作成してくれる業務には大きな需要があります。
また、特許の出願においても、翻訳だけでなく出願まで行ってくれるのだそうです。
特許の申請について学んだことがあるのですが、確かに結構面倒なんですよね。
知識も必要ですし、翻訳から出願まで全部行ってくれるのは大変有難いと思います。
ところで、翻訳センターの業務はどのようになっているのでしょうか。
まず、登録されている約3200人の社外翻訳者の中から、仕事内容などに合わせて選定を行います。
次に、出来上がった原稿を社内のスタッフが校正することで、品質を保っているのだそうです。
スタッフは校正スタッフ・ネイティブスタッフはもちろん、
医薬・特許などの内容に合わせて、資格を持った専門スタッフも校正を行うのだそうです。
上記のような専門的な業務はもちろん、
翻訳センターはアニメ・ゲーム・ソーシャルゲームなどの翻訳も行っています。
これらは各地域に合わせて翻訳をしないといけないので(ローカライズといいます)、
その地域の知識・言語知識が求められる大変難しい分野なのだそうです。
アニメなどのセリフは特に言い回しが重要なので、
これって英語にしたらどうなるんだろう、と思うことがよくあります。
私が普段翻訳を意識するところって、映画の字幕・吹き替えくらいですね……。
でも、身近な電化製品などの説明書ってそういえば多言語で書かれてます。
翻訳って、実はすごく重要で必要なことなんだな、と思いました。