こんにちは。
国土交通省が行ったJALやANAなどの国内約20の大手航空会社を対象としたアンケートによると、多くの航空会社が、航空整備士の英語力不足に問題意識を持っていることが明らかになったそうです。
そこで国交省は、整備士を目指す学生向けの教材を作成して英語学習をサポートする予定です。
航空整備士により高度な英語力が求められる原因として、航空機のマニュアルが複雑になったことが挙げられます。
現役整備士は「新しい航空機は様々なハイテク技術が搭載され、整備マニュアルの分量も一昔前の機種とは比べ物にならないほど膨大。大型機のマニュアルを束ねたファイルは、合わせて十数メートルもの厚さになる。今後はマニュアルを読みこなすにも、これまで以上に英語力が求められるだろう。」と指摘しています。
操縦士については、1996年に管制官の指示を理解できずに航空機同士が上空で衝突する事故がインドで発生するなど、英語力不足に起因する事故が90年代に相次いだことから、国内では2006年から英語能力の証明制度が導入されています。
今後は操縦士に続いて、整備士にも同様に英語能力の証明制度が導入されていくかもしれません。
専門知識だけでなく、高度な英語力を身につけなければいけないとは大変ですね。