» 2022 » 7月のブログ記事

物流の総合力

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現在、インターネットを利用した通販は多くの人が利用しているサービスとなっています。

いつでもどこでも買い物が可能で、目的の場所に届けてもらうことができる素晴らしいサービスですが、皆さんは物が届くまでの工程をご存じでしょうか。

ユーザーから見ると店舗と宅配業者には接点がありますが、その中間地点にいる物流業者にはあまり関わりがありません。

そこで、物流業界で大きな役割を持っているフォワーダーと呼ばれる業者の紹介をいたします。

フォワーダーとは自らの運送手段を持たずに他の業者の運送手段を用いて荷物を運送する事業者のことで、主に国際輸送で活躍しています。

自ら運送手段を持つ業者とは異なり、利用可能な運送ルートの取捨選択や配送手配、手続きなども総合して行うことができます。

株式会社エーアイテイーでは、海外の工場から納品先までの一貫物流を管理することでコスト削減や時間短縮を実現しています。

特に日中間の輸送や東南アジア圏の輸送に強く、日本の輸出入を支える会社となっています。

資本面では、2018年に物流業界大手である株式会社日立物流との資本業務提携を行っています。

日立物流が強みとしていたアパレル・雑貨物流などを取り込むことで、物流の管理総合力を生かせる分野の強化が可能となっています。

今後、EC市場が大きくなるほど物流の規模も大きくなると思われます。複雑な荷物管理が必要であり、総合力が問われる物流業界はまだまだ拡大していくのではないでしょうか。

現在需要の高い運送経路と運送製品を保持しているエーアイテイーの次の一手が気になります。

こんにちは。新生活から4か月が経過し、もうすぐ8月になります。テレビカメラや中継でおなじみの渋谷のハチ公前あたりをたまに通ることがあるのですが、渋谷に集まる方々のファッションを見て、トレンドの変化を早く感じます。

今回は株式会社ハニーズホールディングスについて紹介します。こちらの会社は、「高感度、高品質、リーズナブルプライス」をコンセプトに婦人服や雑貨の販売及び企画開発をしています。私もたまにショッピングモールでハニーズの前を通りかかりますが、お手頃な価格で販売されているのを見かけます。

ファッションというとトレンドに左右される商品ですが、ハニーズホールディングスは、ファッションのトレンドを逃さないために、独自のSPA(Speciality store retailer of Private label Apparel)システムを導入しており、新商品の企画から40~45日で店舗に商品を並べることができるそうです。また、タイムリーな物流システムとPOSシステムによる在庫の適正化で、無駄のない仕組みを構築し、売れ残りゼロを目指しています。

トレンドのファッションをお手頃な価格で体験できる背景にはこうしたシステムが整備されていることを知りました。また、無駄のでない仕組みを構築することで環境に配慮されており、素晴らしい取り組みであると感じました。

名前を守る工夫

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名前って大事です。会社が提供するものやサービスには必ず会社名がついて回ります。良いものや良いサービスを提供し続けていれば、会社名はいつしかブランドになり、その会社だから買ってくれるという人が増えていきます。会社名には、信頼を蓄える貯金箱のような役割がありそうです。

そうやって地道に信頼を築き上げた後に、突然そっくりな名前の同業他社が現れたらどうなるでしょうか。多くのお客さんが間違って偽会社の商品を買ってしまうかもしれません。最悪の場合、質の悪い商品を販売したと誤解され、これまで築き上げた信頼に泥がついてしまうかもしれません。

そんな誤解から会社名や商品名を守ってくれるのが商標権です。ある名前について商標登録を認められた者は、他者がその名前を使った場合に、差し止めや損害賠償を請求することができます。

商標登録は現在利用していない言葉に対しても行うことができ、例えばライオン株式会社は「NO17」という言葉を商標登録しています。一見、ライオンとNO17に関連はなさそうですが、「NO17」を180度回転させてみると、「LION」に見えることに気がつきます。パッケージが類似の偽物が出回るのを防ぐために、予め商標登録を行っているようです。
こんな風に、紛らわしい商品の流通を防ぐために予め商標登録を行っている例は他にも見られます。例えば、落としても割れない丈夫な腕時計の「G-SHOCK」の例です。「G-SHOCK」を販売するカシオ計算機株式会社は、「A-SHOCK」から「Z-SHOCK」まで商標登録することによって、紛らわしい商品の流通を防止しています。

良く知られている会社名や商品名を少し変えた言葉の商標登録状況を調べてみると、面白い発見があるかもしれませんね。

皆さんはグローバルニッチという言葉をご存じでしょうか。ニッチとは一般的には市場規模が小さく参入者が少ない分野を指します。グローバルニッチとは、グローバル経済の中で見てもなおニッチな分野のことです。

日進工具株式会社は、切削加工に用いるエンドミルという工具、さらにその中でも精密・微細加工用の小径エンドミルの領域において、グローバルニッチのトップを走り続けている企業です。

ニッチな領域に集中することによってもたらされた技術の進歩は、日進工具でしか実現できない製品を生み出し、他企業との大きな差別化要因になっています。例えば刃径0.01mmの超微細加工用エンドミル”マイクロエッジ”は、髪の毛に文字を彫ることができるほどの精密さを誇っています。製品化当時にはそこまでニーズがあったわけではありませんでしたが、工業製品の小型化・精密化の潮流を経て、現在では日進工具でしか実現できない製品として数多くの場面で活躍しています。

交通網やインターネット網が広がり、地球全体が繋がるようになった現在、お客さんは世界中の会社を簡単に比較することができます。その中で選んでもらうために必要なことは、なんでもできることをアピールすることではなく、どれだけニッチであっても誰にも負けない領域で勝負していくことなのかもしれません。世界が繋がるようになった今、分野がどれだけニッチであっても、良い物を作っていれば選んでくれるお客さんが見つかるはずです。

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