» 2023 » 3月のブログ記事

脳は大きく分けると表面側から大脳新皮質、大脳辺縁系、脳幹に分類されます。大脳新皮質は知性を、大脳辺縁系は感情を、脳幹は生命維持を司るとされ、内側の根源的な部分をより高度な部分が覆うような形になっています。

さて、人間の感覚は大きく5つに分類され、五感と呼ばれます。視覚、聴覚、触覚、味覚の4つはまず大脳新皮質で処理されるのですが、唯一嗅覚だけは大脳辺縁系に直接伝わるんだそうです。ということは、どうやら香りは私たちの解釈の影響を受けず、直接感情を刺激してくれそうです。一説によると、危険な食べ物や化学物質をすぐさま検知して避けられるように、嗅覚を脳の内側で処理しているんだとか。

そんな風に私たちの本能に働きかけてくる香りをコントロールすることは、実は私たちの想像よりも遥かに影響が大きいことなのかもしれません。そう聞くと香料メーカーに興味がわいてきませんか。

日本における香料市場のシェア第一位は高砂香料株式会社です。高砂香料は合成香料の製造を本業とした日本初の企業で、2020年で創業100周年を迎えました。食品メーカーや日用品メーカー、化粧品メーカー、製薬メーカーなど多岐に渡る業界の企業約1500社と取引をしており、回りをざっと見渡しただけでもきっと高砂香料が関わる商品が見つかるはずです。

もし高砂香料をはじめとする香料メーカーが無かったら、歯磨き後や手洗い後の清涼感はありませんし、洗濯物やシャンプーの良い香りもありません。ジュースや冷凍食品、カップ麺だって今ほど美味しくないでしょう。そんな風に至る所で私たちの生活を支えてくれている高砂香料が私たちの感情や行動に与えている影響は計り知れません。

3月8日は国際女性デーでした。
女性の社会進出。男性の立場からとやかく言うのは気が引ける話題ですが、やはり社会的・経済的な価値が男性ばかりに集まるというのは違和感があります。男女関係なく個々人の特徴に応じて役割分担をするというと聞こえは良いですが、男性が得意とするような(例えば攻撃的な)立ち回りが利益を生み出しやすい構造がある限り、無理な女性の社会進出は社会の歪みに繋がってしまいそうだなと「個人的には」思っています。これ以上話すとあちらこちらから批判が殺到しそうなのでこの辺りにして、もう少し現実的な話題に移りましょう。

さて、皆さんは「FemTech(フェムテック)」という言葉をご存じでしょうか。女性(female)とテクノロジー(Technology)を掛け合わせた造語です。女性特有の健康課題をテクノロジーで解決することを目指した商品やサービスのことを差し、男性を前提として作られた社会と、その中で働く女性とのギャップを埋める一助となることを期待されています。

日本におけるフェムテックの代表と言えば、株式会社エムティーアイの月経周期管理サービスの「ルナルナ」でしょう。ルナルナのサービス開始は2000年、20年以上に渡ってたくさんの女性に貢献してきました。近年ではルナルナで記録したデータを婦人科診療等でも利用できるそうです。

フェムテックの広がりの中で、これまでタブー視されてきた女性の体調に関して声を上げやすい土壌も少しずつ整ってきました。男性が女性の辛さを完璧に理解することは難しいかもしれませんが、だからと言ってあきらめたり見て見ぬふりをしたりするのではなく、理解しようと努力することは忘れないようにしたいと思います。

今年4月から日銀総裁が交代します。

この交代により政策スタンスの変更に伴う金利変動等の、様々な変化が予想されています。金利の変動影響を受けやすい不動産業界にとっては固唾をのむような状況ですね。

そんな不動産業界で近年急成長を遂げている企業が存在しています。今回はヒューリック株式会社について紹介いたします。

ヒューリックは不動産賃貸事業を中心とした、不動産投資や不動産開発を行っている企業です。

業界全体とヒューリックの売上高を見比べると中堅~大手のレンジに位置するように見受けられます。しかし、営業利益率が他大手企業よりもかなり高い傾向にある点が目立ちます。

ポートフォリオを見ると都心の主要エリアや駅近のオフィスビルが多いことが分かり、需要の高い物件を多く所有していることが分かります。そのため、不動産業界全体の空室率が約4.4%であった2020年でも、ヒューリックでは0.8%と非常に低い数値を実現できています。営業利益率が高い点にも納得できますね。

経営戦略では選択と集中を重視しており、景気に左右されない強固な事業基盤を築くことが意識されています。今後政策スタンスの変更などがあっても、腰を据えた対応ができそうな良い戦略ですね。4月以降の業績にも注目していきたいです。

食の楽しみ

| 小ネタ! |

皆さん、外食はしていますか。最近、自粛ムードもだんたん緩和されるようになり、ようやく気軽に遊びに行けるようになりました。私は食べ歩きが好きなので、休みの日に美味しい料理を食べに出かけに行ってます。

今週は、外食大手の株式会社クリエイト・レストランツ・ホールディングスについてご紹介いたします。

こちらの会社は、フードコードや居酒屋、レストランなど様々な業態の店舗を運営されている会社で、国内外で244ブランド、1037店舗を展開されています。しゃぶ菜や磯丸水産というと、聞いたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。また、この他にもゴルフ場や遊園地、水族館など全国各地のレジャー施設のレストランを受託運営もされています。このようにクリエイト・レストランツは多様なブランドや立地で展開するマルチブランド・マルチロケーション戦略により、単一ブランドは得られないノウハウを蓄積し、成長してきました。

ところで、最近では食品ロス削減の取り組みとしてフードシェアリングサービスTABETEの導入や、パン通販サイトrabakeでのロスパンの販売をされています。

なんだか食について語るとなんだかお腹がすいてきました。ではまた。

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