こんにちは。
皆さんは、大事なデータを間違って消してしまったことってありませんか?
取り返しのつかないことにならないために、バックアップをとるのって大事ですよね。
それとは別にデータを失う原因として、記録媒体の劣化があります。
CDやフラッシュメモリに記録するようになってから私は経験していないですが、フロッピーディスクを使っていた頃は読み取れなくなって大慌てということも結構ありました。
ただ、個人で使う場合には特に問題ありませんが、長期間、それこそ何世紀にもわたって保存する必要がある歴史上重要な文化遺産や公文書には、CDであっても劣化のリスクが付きまといます。
そこで、株式会社日立製作所が、京都大学工学部三浦清貴研究室と共同で、耐熱性・耐水性に優れている石英ガラス内部にCD並みの容量のデータを記録・再生する技術を開発しました。
データの記録にはレーザーを使用し、再生には光学顕微鏡を使用します。
レーザーを照射して石英ガラス内部に作ったドットを”1”ドットの無い部分を”0”とすることで、デジタルデータを記録するそうです。
これが1インチ四方に40MBという、CD(1インチ四方に35MB)を上回る密度で記録可能だというのだから驚きです。
さらに驚くのが、その保存可能期間です。
数億年分の経年劣化を再現する実験(摂氏1000℃で2時間加熱)にも耐えられたとしています。
この新技術は、2012年9月30日から日本科学未来館で開催される光ストレージに関する国際シンポジウム「International Symposium on Optical Memory(ISOM2012)」で発表されるそうです。
それにしても数億年以上とは……はるか未来に発掘された石英ガラスから歴史が解明される。なんていうSFチックな想像をしてしまいました。
今日はこの辺で。
ではでは。