こんにちは。
今週は、富士フイルムホールディングス株式会社が米ゼロックスとの合併事業を解消する、という記事をみかけました。米ゼロックスの所有する富士ゼロックス株は買い取り、ゼロックス全体の買収は断念するそうです。
パソコンやスマートフォンの普及で紙に印刷する機会の減るペーパーレス化によって、プリンターや複合機の世界出荷台数は減少が続いています。消耗品の需要も落ち込みつつあり、米ゼロックスの売上高も前年割れが続いていました。事務機器市場が頭打ちとなる中、富士ゼロックス株の売却で得られる現金から別事業の成長投資を行うつもりのようで、既に米HPへ買収を提案しています。
富士フィルムは富士ゼロックス株に加え、欧米でレーザープリンタなどをOEM供給する合併事業の持ち分なども買い取るそうです。契約見直しによって富士ゼロックスは米ゼロックスへの製品供給を5年続ける一方で、米ゼロックス以外にも供給できるようになりました。富士ゼロックスのOEM販売地域を全世界に広げる考えもあるそうです。