皆さんはグローバルニッチという言葉をご存じでしょうか。ニッチとは一般的には市場規模が小さく参入者が少ない分野を指します。グローバルニッチとは、グローバル経済の中で見てもなおニッチな分野のことです。
日進工具株式会社は、切削加工に用いるエンドミルという工具、さらにその中でも精密・微細加工用の小径エンドミルの領域において、グローバルニッチのトップを走り続けている企業です。
ニッチな領域に集中することによってもたらされた技術の進歩は、日進工具でしか実現できない製品を生み出し、他企業との大きな差別化要因になっています。例えば刃径0.01mmの超微細加工用エンドミル”マイクロエッジ”は、髪の毛に文字を彫ることができるほどの精密さを誇っています。製品化当時にはそこまでニーズがあったわけではありませんでしたが、工業製品の小型化・精密化の潮流を経て、現在では日進工具でしか実現できない製品として数多くの場面で活躍しています。
交通網やインターネット網が広がり、地球全体が繋がるようになった現在、お客さんは世界中の会社を簡単に比較することができます。その中で選んでもらうために必要なことは、なんでもできることをアピールすることではなく、どれだけニッチであっても誰にも負けない領域で勝負していくことなのかもしれません。世界が繋がるようになった今、分野がどれだけニッチであっても、良い物を作っていれば選んでくれるお客さんが見つかるはずです。