こんにちは。
今日は、日経電子版で見かけた、ジェットフォイルという愛称をもつ船の話をします。ジェットフォイルは飛行機で有名なボーイング社によって開発された旅客船で、正式名は「ボーイング929」といいます。この船が動く様子は、よく「海を飛ぶ」と形容されますが、それは言葉通り、船が海面から完全に離れて走るからなのだそうです。その仕組みを簡単に説明すると、通常の船は海水から受ける浮力によって船体を浮かべて走りますが、このジェットフォイルには、一般的な飛行機のような翼を持ち、その翼にかかる揚力を利用して船体を海面より上に持ち上げて航走する、というものだそうです。船の姿勢などはACSと呼ばれる装置で自動制御されるため、乗り心地は非常に快適なものなんだとか。
このジェットフォイル、実はボーイング社から製造販売の権利を引き受けて「川崎重工業株式会社」(以下、川崎重工業)が25年ぶりに新造するそうです。川崎重工業株式会社は新幹線や地下鉄などの鉄道車両や飛行機、タンカーなどの輸送用機器の製造を行う重工業メーカーです。国内で89年~95年にかけて、神戸工場にて15隻のジェットフォイルを建造しました。同船は耐用年数が非常に長いため新規の受注が少なく、今回25年ぶりの新造となったようです。
東京や横浜から伊豆諸島に向けた便で乗れるようなので、いつか乗りに行こうと思います。