こんにちは。
今週は、国際協力銀行(JBIC)が海底ケーブル事業へ2000億円の融資を行う、という記事をみかけました。
中国企業の世界規模での通信網構築攻勢に対抗し、日本企業による受注を後押しする狙いで、邦銀との協調融資で2年間に2000億円の融資を行う予定だそうです。現段階では、公的金融であるJBICの融資は、民業圧迫を避けるため国際協力銀行法によって新興国向けに限定されていますが、様々な国を経由する海底ケーブルに関しては先進国が関わる場合でも融資可能とする施行令改正を今月中にも行い対処するそうです。
海底ケーブルの敷設には1件あたり300億円から500億円程度が必要になりますが、1件ごとの事業総額の半分近くをJBICが融資し、残りをメガバンクなどの民間金融が融資した上で、貿易保険も加えてリスク軽減を行います。5Gの規格整備が各国で進む中で、国家間を接続する海底ケーブルも最新型の敷設が各地で計画されており、特に南米から太平洋を渡ってオセアニア・アジアへつながるルートで受注競争が激しくなっているそうです。
というわけで、今週は光海底ケーブル関連銘柄の1つである古河電気工業株式会社を紹介したいと思います。
古河電気工業株式会社は、光ファイバー・電線等の製造を行っている非鉄金属製造企業です。電線御三家のひとつであり、光ファイバー事業では世界3位、電線事業では世界5位に食い込んでいます。電装や軽金属なども主な収益源です。