こんにちは。
今日は「快感テック」という言葉を初めて知ったのでそれについて書きます。
近年、センサーなどで生体反応を解析して、五感を数値として表す技術が確立されてきました。人が心地よいと感じている時、センサーがどのような数値を出すのかわかると、どのような刺激が人を引きつけるか、より魅力的に感じるかがわかるようになります。「なんだか良い感じ」「なぜか好き」と、自分では明確な理由がわからないけど魅力的に感じる。そういった観点での見た目や味、触り心地などの研究は、消費者に特徴をアピールして購買意欲を上げる重要なテクニックになりえます。この五感のデータを駆使して心地よさを探っていく技術を「快感テック」といいます。
本日は、この快感テックを商品デザインに活用した事例として、 アサヒグループホールディングス株式会社を紹介致します。同社の商品「アサヒもぎたて」は、快感テックを活用して消費者が魅力的に感じる缶デザインを採用しました。デザインリニューアル後の1ヶ月間の購入者数は30%ほど増加したようで、確かな効果があるようです。この開発には、デザイン案を見た時の人の脳波を測定し、視覚が脳に与える感情的な影響を数値化することでデザインを決定したそうです。脳波測定以外にも、実際に陳列棚に商品が並んでいる状態でのアイトラッキングによって、棚を見た瞬間に目を引くデザインを検討するなど、先端技術を商品開発に取り入れる取り組みをしているそうです。