こんにちは。
本日は株式会社サイゼリヤを紹介いたします。
サイゼリヤってまあまあですが特別おいしいわけじゃないですよね。しかしそれこそがサイゼリヤ哲学なのです。毎日食べてもらえるようにあえて普通の味にしています。極上のステーキは毎日食べられないように、おいしすぎるものは1回で十分なのです。そして毎日来てもらえるように値段も安く設定されいます。ドリア299円、グラスワイン100円など。なぜこれほど安く品物を提供できるのでしょうか。
そこには徹底したコスト削減があります。サイゼリヤは、自ら商品開発、食材の生産、加工、配送まで一貫して行う製造直販業を目指しています。わずか十数店のころから1000店舗を視野に入れ、60年構想で製造直販体制を築いてきました。こうすることで品質と価格をコントロールできるようになったのです。例えばレタスですが、サイゼリヤが欲しいのはスーパーで売っているサイズのレタスではありません。もっと大きいレタスです。そのほうが1つのレタスから作れるサラダの量が増え、芯をとる作業などの無駄がなくなります。しかし日本にはレタスの大玉を栽培する種屋も生産者もいなかったので、海外から大玉の種を取り寄せて自ら品種改良を行いました。
また、1993年にイタリアからワインの直輸入を開始しました。現在ではスパゲッティ、オリーブオイル、プロシュート (生ハム)、チーズなどの高品質な食材を輸入しています。現地メーカーとの長年の信頼関係があってのものですね。
最後に、サイゼリヤでは料理をよりおいしく食べてもらえるようにコーディネーションを提供しています。例えばプチフォッカ(イタリアの平たいパン)にエスカルゴのオーブン焼きをのせて食べるなど。セットメニューを用意せず、様々なコーディネーションで客が自由に選んで楽しめるように、という思いがあるようです。ちなみに私のおすすめは、柔らか青豆の温サラダにペコリーノ粉チーズとオリーブオイルをかけて混ぜる食べ方です。青豆が想像しているよりおいしくて驚きました。