皆さん、後方確認してますか?過去を振り返らない生き方もそれはそれでカッコイイかもしれませんが、きちんと周囲を見ながら歩かないと気づけば取り返しのつかない事態に陥ってるかもしれませんよ。高速道路を走行してる時に割と強めなブレーキをかける際は前方はもちろんですが、後方にも多く気を配ると良いかもしれません。前方に追突するよりも、後方から追突される方がより回避するのが困難だからです。

さて今回紹介するのは、株式会社村上開明堂です。一目見ただけではどんなビジネスをされているかわからないですよね。老舗の和菓子屋メーカーにも見えなくないですが、こちらの会社が手掛けるのは自動車用のバックミラーです。世間では、ルームミラー(インナーミラー)だったり、サイドミラー(ドアミラー)だったりと設置されている場所によって言い方を変えたりしますが、それらを総じてバックミラーと呼んでおります。要は自動車の後方確認をする時に用いる鏡ということですね。

バックミラーなんてただの鏡でしょ?なんて思うかもしれませんが、現代のバックミラーには様々な技術要件が課されており、サイドミラーを例に挙げるなら、上下左右の調整に使うアクチュエータ(モータ)だったり、助手席側の視界を補助するモニター用のカメラだったり、あるいはウィンカーライトだったりと様々な装置とセットになっております。さらに言えば鏡そのものにも、降水や厳しい寒暖に耐えるための耐候性・耐水性、自動車ならではの振動に耐えうる耐久性などといった部屋の中で使う鏡とはまた違った水準が要求されるわけです。

話を戻して、株式会社村上開明堂は明治15年に家具の飾り金具を製造する会社として創業しており、その歴史はなんと140年以上にもなります。これなら渋くてかっこいい社名であるのもうなずけますね。明治中頃に鏡の製造を始めてからトヨタ自動車と取引を開始し、以降はバックミラーのメーカーとして規模を拡大し続けます。現在ではホンダや日産など様々な自動車メーカーと取引をしており、なんと自動車用バックミラーの製造では国内首位の座を獲得しております。

近年ではデジタル化が進んでおり、今までのような鏡を使わない「バックミラー」を搭載した車両が各自動車メーカーから多く発表されております。株式会社村上開明堂が業界のリーダーとしてその波にどう対応していくか注目したいですね。

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