グローバル化の進んでいく現代、たまに海外の方と接するとあらゆるスケールの違いに気圧されてしまうことがあります。日本人独自の強みで世界と戦っていきたいものですが、なかなか実現させることが難しく感じる今日この頃です。
本日ご紹介するのは、そんな世界と戦う日本の企業の1つ、日本精線株式会社です。日本製線株式会社は大同特殊鋼株式会社の連結子会社で、金属を細長く加工する技術を強みとしており、中でもステンレス鋼を髪の毛より細く加工した金属繊維ナスロンという商品の展開が注目されています。この金属の糸で作るフィルターは、半導体の製造に欠かせない製品となっています。
半導体の製造工場ではなるべく真空であること、ホコリが無いことが重要であり、不良品の原因となってしまうことが知られています。ホコリを無くすためにフィルターを使用したいですが、ここで問題が生じます。物というのは室温でそこにあるだけで少しずつ何かが揮発しガスを発生させてしまうため、半導体の製造に使われるあらゆる機械は真空状態を保つためあらかじめ超高熱にさらしてガスを揮発させておく、”ベーキング”という工程を踏みます。このとき糸や樹脂ではこのベーキングに耐えられないため、金属でつくったフィルターが必要になるのです。
この金属フィルターの製造で競合となるのはどこも海外の大きな企業で半導体製造機器をラインごと提案できるような資本力を持っており、営業面では苦しい戦いを強いられます。しかし日本製線はこれを独自の技術力で押しのけ、世界と戦っています。
自分だけの強みで強敵に立ち向かっていく様子はロマンがあってワクワクします。ささやかではありますが、応援していきたいと思います。