あけましておめでとうございます。
今週は、プラットフォーマーが半導体の独自開発へ感心を寄せている、という記事をみかけました。
AI利用によるビッグデータ解析は今後のデータ社会のさらなる発展に欠かせないものですが、データ量の増加とAIの進化に対して、半導体進化のスピードが遅すぎることが足かせとなっているそうです。汎用チップは万能性と引き換えに電力消費量が多く、ビッグデータ解析では致命的になります。そこでAI用に最適化された専用チップを設計・開発し、エネルギー効率を改善することが検討されていますが、既存の半導体開発企業への依頼では、プラットフォーマー間で熾烈化するAI開発競争に間に合わないとみなされており、そのため自前の半導体開発が必要とされています。
というわけで、今週は半導体関連銘柄の1つである日清紡ホールディングス株式会社を紹介したいと思います。
日清紡ホールディングス株式会社は、綿紡績業の老舗企業ですが、現在は多分野に事業展開を行っています。自動車用ブレーキ摩擦材事業では世界トップシェアを誇ります。2010年に日本無線を子会社化して以来、無線・通信技術製品を中心としたエレクトロニクス事業も大きな収益源です。2018年には、アナログ半導体事業に取り組むリコー電子デバイスを子会社化しました。