こんにちは。

今日は「AI創薬」と呼ばれる製薬業界の動きについて書きたいと思います。

AI創薬とは文字通り、AIを活用した創薬のことで、
近年は製薬企業だけでなく、IT企業が製薬事業に参入する動きが見られます。

この業界の変遷の背景には、新薬を発見する難易度が上昇していることや、創薬には莫大なコストがかかることがあげられます。
現在、1つの新薬の開発コストは2000億円を超えるといわれており、現状では今後も上昇していくと考えられています。

そのような状況の中で、AIは、今までにない視点での創薬アプローチ、開発コストの削減などの点で、
創薬におけるブレイクスルーとして期待されています。

IT企業がAI創薬に参入する例は、国内外を含めて多くありますが、
本日(2019年5月27日)、AI創薬への本格参入を発表した「日本電気株式会社」をご紹介いたします。

日本電気株式会社、英名ではNEC Corporationと表記します。こちらのほうがよく聞く名前かもしれません。

日本電気株式会社(以下、NEC)は、パソコンやネットワーク機器などのメーカーとして目にしますが、
社会インフラやIoTなども幅広く手掛けています。

NECは、長年にわたりアカデミアや製薬企業と共同で創薬研究に取り組んで来ました。
今回はフランスの製薬企業と共同で世界初の治験を行うということで、発表に至ったようです。

このAI技術を活用した創薬は、人それぞれに最適な治療法を選択する「個別化医療(オーダーメイド医療)」と呼ばれるもので、
患者さんのQOL向上貢献できると期待が高まっています。

具体的には、「同じ病名の患者さんでも、体質などに合わせて副作用が最小になるように治療法を選択する」といったものです。
こうした企業の貢献によって、私たちの将来がより快適なものになっていくのはありがたいことだなと思いました。

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