» 2025 » 11月 » 28のブログ記事

普段の生活で目にする単語で「この漢字は絶対こう読まないだろう」という、見た目と読み方にギャップのある漢字がいくつかありますが、「瓦斯」もその一つです。一見「がき」、「がし」のように読めるかもしれないのですが、実は「がす」と読みます。英語に直すとgasです。昔のベルギーの科学者によって「混沌としたもの(カオス)」を由来として命名され、「瓦斯(ガス)」という言葉が広がっていきました。今回はそんな瓦斯を扱う会社について紹介します。

今回紹介するのは東京ガス株式会社(登録上の商号:東京瓦斯株式会社)です。初代社長は現在の1万円札にもなっている渋沢栄一です。明治時代に欧米からガス灯が輸入され、ガス事業の需要が高まったことで東京府瓦斯局が開設され、その後民間に移されるときに渋沢栄一らによって東京瓦斯会社か設立されました。現在は関東地方1都6県の主要都市でガスの小売り事業を展開するほか、海外でも複数拠点を構え事業を展開していたり、環境に配慮した再生可能エネルギーの供給や、ガスを軸にした地域課題の解決にも力を入れています。グループ全体の従業員数は15000人を超え、幅広い領域で事業を展開しています。

ガスといえば風呂を沸かすとき、料理をするときなど、私たちの普段の生活には欠かせないものです。安定して快適な生活ができているのは東京ガス株式会社のような企業があってこそなのだと実感しました。

普段スマホで写真を撮るとき、レンズの奥にどれほど細かな世界が広がっているのか、あまり意識しないかもしれません。実は半導体やディスプレイの製造過程では、レンズではなくフォトマスクという、極小パターンを写し取るためのガラス板が肝になります。いわば精密製造の下絵のような存在で、これがなければ回路も液晶も形になりません。

今回は、そんなフォトマスクの製造を専門に手がけるテクセンドフォトマスク株式会社を紹介します。同社は半導体用・FPD(フラットパネルディスプレイ)用など、多様な産業向けにフォトマスクを提供する企業です。

同社の特徴は、用途に応じたフォトマスク技術の幅広さにあります。半導体製造向けでは、線幅がナノメートル領域に近づく中で、描画精度やパターンの均一性といった厳しい条件に応える設備を整えています。一方、FPD向けでは大型サイズのガラス基板にも対応し、ディスプレイの高精細化に合わせた微細パターン形成を実現しています。

今後は次世代半導体や高解像度ディスプレイの需要増に伴い、フォトマスクへの要求もさらに高まると考えられます。精密技術を積み重ねてきた同社が、その変化をどのように捉え、新しい製造現場を支えていくのかが楽しみです。

アーカイブ

Kmonos(クモノス)ブログについて

2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930