普段スマホで写真を撮るとき、レンズの奥にどれほど細かな世界が広がっているのか、あまり意識しないかもしれません。実は半導体やディスプレイの製造過程では、レンズではなくフォトマスクという、極小パターンを写し取るためのガラス板が肝になります。いわば精密製造の下絵のような存在で、これがなければ回路も液晶も形になりません。

今回は、そんなフォトマスクの製造を専門に手がけるテクセンドフォトマスク株式会社を紹介します。同社は半導体用・FPD(フラットパネルディスプレイ)用など、多様な産業向けにフォトマスクを提供する企業です。

同社の特徴は、用途に応じたフォトマスク技術の幅広さにあります。半導体製造向けでは、線幅がナノメートル領域に近づく中で、描画精度やパターンの均一性といった厳しい条件に応える設備を整えています。一方、FPD向けでは大型サイズのガラス基板にも対応し、ディスプレイの高精細化に合わせた微細パターン形成を実現しています。

今後は次世代半導体や高解像度ディスプレイの需要増に伴い、フォトマスクへの要求もさらに高まると考えられます。精密技術を積み重ねてきた同社が、その変化をどのように捉え、新しい製造現場を支えていくのかが楽しみです。

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