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フォントの世界

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皆さんはフォントにこだわりますか?

最近、「じぶんフォント」や「テレ朝UD」など様々なフォントに関するニュースを目にします。自分自身、特別フォントにこだわりがある訳ではありませんが、様々なフォントを目にすると、読みやすさや独特な特徴を感じたりします。

今回はヒラギノフォントを開発された株式会社SCREENホールディングスについてご紹介します。

こちらの会社は、皆さんが普段利用しているスマートフォンやパソコンなどに使われている半導体やディスプレイを製造する機械などの製造、開発などしており、世界トップシェアを誇っています。

そして、先程ご紹介したSCREENホールディングスが開発したヒラギノフォントはiPhoneやiPadにも搭載されており、知っている方も多いのではないでしょうか。ちなみに、ヒラギノフォントの由来は京都市の地名に由来するんだそうです。

フォントと半導体。一見、関係がないようなものでも意外なところで繋がりがあるんですね。

 

ふと、紙幣が新しくなるという話題を思い出しました。かなり前に話題になっていたような気がしますが、流通は2024年の予定なんですね。

新しい1万円札には、近代日本資本主義の父とも呼ばれる渋沢栄一の肖像が描かれます。渋沢栄一は明治から大正に活躍し、約500の企業の設立・運営や約600もの社会事業に関わったとされています。その中には、日本で初めての銀行である「第一国立銀行(現みずほ銀行)」や現在の東京証券取引所の前身である「東京株式取引所」も含まれています。明治から令和までつながる経済制度の基礎を築いており、まさしく日本資本主義の父です。

今回紹介する、オーベクス株式会社も渋沢栄一が創業した企業の一つです。この企業、筆記具のペン先の製造で有名な企業ですが、実は1892年の創業当初は全く異なる事業を行っていました。

創業当初の社名は「日本製帽会社」、文明開化の象徴として当時広まりつつあった帽子を製造していました。昭和天皇に帽子を献上したこともあったそうです。
しかし時代は流れ、戦後には帽子を被る人が少なくなります。そこで同社は1958年、帽子に使っていたフェルトを利用したフェルトペン先の製造を始めます。それ以来、事業の中心をペン先へと切り替え、世界でも有名なペン先メーカーとなるに至りました。
ペン先メーカーとして地位を築いた後も、同社の変化は続きます。ペン先の製造で培われてきた、インクを保持し流量を制御する技術を応用して、医療機器やコスメの分野にも参入しています。

1985年に社名変更してつけられたオーベクスという名前は、「曙・黎明」を意味するフランス語の「AUBE」と、「可能性・未来」の意味合いを持つ「X」とを掛け合わせてつけられたんだそうです。一つの事業にこだわらず、拡がる未来を信じて今新しいことに挑戦し続ける。これまでの会社の歴史にピッタリな社名ですね。

皆さんは炭素繊維をご存じでしょうか。カーボンファイバーとも呼ばれている軽くて強い次世代素材のことです。

炭素繊維はその特性から航空機や車、産業機械、スポーツ用品など様々な分野で使われているとても優れた素材となっています。

そんな炭素繊維の市場は、日本企業が世界シェア5割を占めています。近年は中国メーカーの進出が目覚ましいのですが、日本企業も負けずにシェアを保っています。

今回は日本メーカーの中でも特にシェアの大きい東レ株式会社を紹介いたします。

東レは前述したように炭素繊維の開発・販売で世界首位を誇る、三井グループ中核の一社です。

1926年に三井物産の出資により東洋レーヨンとして創業をはじめ、長らく繊維業界で活躍してきた歴史を持ちます。現在の社名の”レ”はもとは”レーヨン”だったのですね。

東レは創業当初から化学繊維の生産をしており、現在でもナイロン、ポリエステル、アクリルなどよく見聞きする科学繊維素材の生産を続けています。

近年ではペットボトルのリサイクル繊維の開発も行っているとのことで、サステナブルな社会の実現にも貢献しています。

時代と共に求められる繊維を、化学で実現してきていることが感じられますね。今後は炭素繊維の市場も拡大していくことが予想されているため、まだまだ活躍を続けていける企業なのではないでしょうか。

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