皆さんは炭素繊維をご存じでしょうか。カーボンファイバーとも呼ばれている軽くて強い次世代素材のことです。
炭素繊維はその特性から航空機や車、産業機械、スポーツ用品など様々な分野で使われているとても優れた素材となっています。
そんな炭素繊維の市場は、日本企業が世界シェア5割を占めています。近年は中国メーカーの進出が目覚ましいのですが、日本企業も負けずにシェアを保っています。
今回は日本メーカーの中でも特にシェアの大きい東レ株式会社を紹介いたします。
東レは前述したように炭素繊維の開発・販売で世界首位を誇る、三井グループ中核の一社です。
1926年に三井物産の出資により東洋レーヨンとして創業をはじめ、長らく繊維業界で活躍してきた歴史を持ちます。現在の社名の”レ”はもとは”レーヨン”だったのですね。
東レは創業当初から化学繊維の生産をしており、現在でもナイロン、ポリエステル、アクリルなどよく見聞きする科学繊維素材の生産を続けています。
近年ではペットボトルのリサイクル繊維の開発も行っているとのことで、サステナブルな社会の実現にも貢献しています。
時代と共に求められる繊維を、化学で実現してきていることが感じられますね。今後は炭素繊維の市場も拡大していくことが予想されているため、まだまだ活躍を続けていける企業なのではないでしょうか。