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最近、今年の梅雨明けの時期が修正されたというニュースを見ました。今年は梅雨なんてあったの?と個人的には思うような天気でした。気象の観測にはアメダスや気象レーダー、ラジオゾンデ、気象衛星を使った方法があるそうです。その1つのラジオゾンデでの観測は温度計や湿度計を取り付けた気球を揚げて行われているようです。気になったので、ラジオゾンデのメーカーを調べてみたところ、国内では明星電気株式会社のみがラジオゾンデを製造されているそうです。

ということで、今回は明星電気株式会社を子会社に持つ株式会社IHIについて紹介いたします。

こちらの会社は資源・エネルギー、社会インフラ、産業機械、航空・宇宙の4つの事業分野を展開している総合重工業メーカーです。1853年に石川島造船所として創業し、その後造船技術を発展させ、陸上機械、橋梁やプラント、航空エンジン等へと事業を拡大してきました。

航空分野では1945年に国産初のジェットエンジンを開発の成功し、現在では国内のジェットエンジンの60~70%を生産しているようです。また、身近なところでは社会インフラの分野で明石海峡大橋の建設にIHIが携わっているそうです。

ちなみに社名のIHIはIshikawajima-harima Heavy Industriesの略で、Harima(播磨)ではなく、Heavy Industries(重工業)のHなんだそう。なんとなく、播磨だと思っていましたが、重工業の頭文字だったとは、、。

オフィスなどでよく利用されているタイルカーペットには様々な利点があります。

部屋の広さへの対応が簡単なことや防音効果が高いことなどが主になるかと思いますが、私は場所を選ばずに利用できることも大きな強みだと考えています。

タイルカーペットには様々なデザインがあり、組み合わせも変えられるので自由にデザインを調整することができます。デザインの柔軟性は様々な需要への対応を可能にするので、多くの場所で利用できると言えるのではないでしょうか。

さて、今回はタイルカーペットを日本で初めて生産した住江織物株式会社を紹介いたします。

住江織物はカーペットにおいて長年にわたり国内で高いシェアを誇っている内装材会社です。国会議事堂の赤絨毯はこの会社の特注品であり、1891年から納入を続けていることから昔からの名門であることが伺えます。

事業内容はカーペットやカーテンの生産のほかに椅子張地なども手掛けており、自動車の内装や電車の椅子の生産も行っています。

近年では車両内装事業が大きく成長しており、業績にも大きな影響を及ぼすようになってきています。自動車業界の動向が内装材会社にも影響を与えるのですね。

インテリア業界と自動車業界の共通点を持った立場の会社なので、それぞれの業界から顧客が発生していると思われます。分散した需要を持つことで安定した経営が実現できている企業の一つなのではないでしょうか。

近年渋谷駅周辺で再開発工事が行われています。私も通勤の際、駅の近くを通りますが、工事が進み、渋谷駅の風景が変わりつつあると感じています。とはいいつつも、あまり工事の騒音は気になりません。

ということで今回は圧入技術で無公害建設工事を推進する株式会社技研製作所について紹介します。

技研製作所は1967年に公害対処企業を掲げる土木会社として誕生しました。その後、1975年には杭を地盤の深いところに押し込んで設置する、圧入技術を実用化した杭圧入引抜機「サイレントパイラー」を開発されています。こちらのサイレントパイラーは、杭を地盤に打ち込む打撃や振動などといった他の工法と比較し、騒音や振動、汚泥を減らすことができるそうです。そして、機体を安定させるための重量が必要がなく、原理的に無重力空間でも施工できる特性を活かして、今年6月に月面等での拠点建設プロジェクトにおける技術研究開発契約を締結したと発表しました。

また、こちらの会社は最近よく駅前で見かける機械式地下駐輪場「エコサイクル」も開発されています。この駐輪場は放置自転車や迷惑駐輪の問題を解決し、2003年にグッドデザイン賞、2007年にはものづくり日本大賞経済産業大臣賞を受賞されています。

工事現場の様々な問題を解決する技術が、宇宙でも活躍する時代がやってくるとは。今後の動向に注目です。

セメダインの豆知識

| 小ネタ! |

簡単にものをくっつけられる接着剤は、工作やDIY、ひび割れの補修など、様々な場面で大活躍です。

この「接着剤」という言葉ですが、セメダイン株式会社の創業者である今村善次郎氏が作った言葉なのをご存じでしょうか。セメダイン株式会社の創業は大正12年にまでさかのぼります。当時、接着剤という言葉はなく、接合材やこう着材、強力ノリなどと呼ばれていました。

セメダインという会社名には二つの意味がこもっているそうです。一つ目は、接合材を表す「セメント」と力の単位の一種である「ダイン(dyn)」を掛け合わせた「強い接合・接着」という意味。もう一つは、当時の日本の接合材市場で一強だったイギリスの「メンダイン」を市場から「攻め出す」という闘志を込めて「攻め出す + メンダイン」で「セメダイン」。こんな思いを込めてつけられた会社名の通り、今では「メンダイン」は聞いたことが無くても「セメダイン」という名前は知っているという日本人がほとんどでしょう。

セメダインの接着剤は、埴輪や土器といった文化財の補修のためにも多く利用されています。くっつけてから固まるまでの時間が絶妙で位置調整がしやすく、また強力な接着の一方でアセトンを用いて剥がすことも可能ということで、強力な接着と整形のしやすさのバランスが取れているんだそうです。

文化財修復で用いられるのは、黄色と黒のパッケージが特徴の「セメダインC」、木や紙、ガラス等の接着に向いている商品です。皆さんもパッケージに見覚えがあるのではないでしょうか。今回調べていて初めて知ったのですが、この商品の正式な名前は「C」なんですね。チューブには「セメダインC」と書かれているので、セメダインまで含めての名前なんだと思い込んでいました。先に「A」「B」という商品があっての、「C」なんだそうですよ。

今回はセメダイン株式会社についての豆知識をお送りしました。

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