最近、半導体不足の話題をよく聞くようになりました。
普段生活していて半導体を意識することはあまりないかもしれませんが、半導体は現在の私たちの生活に欠かせない存在です。半導体はコンピュータの中核をなす部品で、それ無しではPCやスマホは作れません。今ではあらゆるデジタル機器が半導体を利用しているといっても過言ではなく、半導体の存在は現在のIT社会における基盤となっています。
そんな半導体が不足し、需要が高まっている今、半導体製造装置を提供する株式会社ディスコが業績を伸ばしています。
ディスコが提供する装置は、半導体製造工程の全体をカバーしています。まずは半導体の基板材料であるシリコンウェーハを平坦に「削る」機械。5μmの精度で削ることができ、これによって半導体の薄型化、最終的な製品の小型化に貢献しています。次に薄くなったシリコンウェーハを「磨く」機械。表面の凹凸をなくすことで、光による精密な加工が可能になります。最後にシリコンウェーハから半導体チップを切り分ける機械。マイクロ単位で切り出すことが可能です。
これら「削る」「磨く」「切る」それぞれの領域でディスコは世界トップシェアを持っています。
またディスコはそこで働く人々にとっても魅力的な企業です。GPTWジャパンが主催する2022年「働きがいのある会社」ランキングでは4位に選出、14年連続でランキングに選出されています。
経済産業省は認定する「健康経営優良法人」にも6年連続で認定されており、全社として働きやすい環境を作り出す努力を続けています。
調べるほど魅力的に感じられる企業でした。半導体製造そのもののシェアが海外に移ってしまった一方で、その大元である半導体製造装置のシェアの多くは日本企業が握っています。世界中の産業の基盤である半導体の製造を、日本企業が支えていると思うと誇らしい気持ちになりますね。