近年渋谷駅周辺で再開発工事が行われています。私も通勤の際、駅の近くを通りますが、工事が進み、渋谷駅の風景が変わりつつあると感じています。とはいいつつも、あまり工事の騒音は気になりません。

ということで今回は圧入技術で無公害建設工事を推進する株式会社技研製作所について紹介します。

技研製作所は1967年に公害対処企業を掲げる土木会社として誕生しました。その後、1975年には杭を地盤の深いところに押し込んで設置する、圧入技術を実用化した杭圧入引抜機「サイレントパイラー」を開発されています。こちらのサイレントパイラーは、杭を地盤に打ち込む打撃や振動などといった他の工法と比較し、騒音や振動、汚泥を減らすことができるそうです。そして、機体を安定させるための重量が必要がなく、原理的に無重力空間でも施工できる特性を活かして、今年6月に月面等での拠点建設プロジェクトにおける技術研究開発契約を締結したと発表しました。

また、こちらの会社は最近よく駅前で見かける機械式地下駐輪場「エコサイクル」も開発されています。この駐輪場は放置自転車や迷惑駐輪の問題を解決し、2003年にグッドデザイン賞、2007年にはものづくり日本大賞経済産業大臣賞を受賞されています。

工事現場の様々な問題を解決する技術が、宇宙でも活躍する時代がやってくるとは。今後の動向に注目です。

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