セメダインの豆知識

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簡単にものをくっつけられる接着剤は、工作やDIY、ひび割れの補修など、様々な場面で大活躍です。

この「接着剤」という言葉ですが、セメダイン株式会社の創業者である今村善次郎氏が作った言葉なのをご存じでしょうか。セメダイン株式会社の創業は大正12年にまでさかのぼります。当時、接着剤という言葉はなく、接合材やこう着材、強力ノリなどと呼ばれていました。

セメダインという会社名には二つの意味がこもっているそうです。一つ目は、接合材を表す「セメント」と力の単位の一種である「ダイン(dyn)」を掛け合わせた「強い接合・接着」という意味。もう一つは、当時の日本の接合材市場で一強だったイギリスの「メンダイン」を市場から「攻め出す」という闘志を込めて「攻め出す + メンダイン」で「セメダイン」。こんな思いを込めてつけられた会社名の通り、今では「メンダイン」は聞いたことが無くても「セメダイン」という名前は知っているという日本人がほとんどでしょう。

セメダインの接着剤は、埴輪や土器といった文化財の補修のためにも多く利用されています。くっつけてから固まるまでの時間が絶妙で位置調整がしやすく、また強力な接着の一方でアセトンを用いて剥がすことも可能ということで、強力な接着と整形のしやすさのバランスが取れているんだそうです。

文化財修復で用いられるのは、黄色と黒のパッケージが特徴の「セメダインC」、木や紙、ガラス等の接着に向いている商品です。皆さんもパッケージに見覚えがあるのではないでしょうか。今回調べていて初めて知ったのですが、この商品の正式な名前は「C」なんですね。チューブには「セメダインC」と書かれているので、セメダインまで含めての名前なんだと思い込んでいました。先に「A」「B」という商品があっての、「C」なんだそうですよ。

今回はセメダイン株式会社についての豆知識をお送りしました。

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