自動車部品と聞くと金属製パーツやプラスチック製のパーツを想像してしまいますが、実はゴム製のパーツも多く利用されています。

タイヤはもちろん、防振素材やホースなどの形で多くのゴム製品が組み込まれており、ゴム製品は自動車の製造に必要不可欠な素材となっています。

そこで今回は自動車用のゴムホースを製造・販売する会社である株式会社ニチリンを紹介いたします。

ニチリンは二輪車用のブレーキホースで国内で100%近いシェアを誇る自動車用ホース製造会社です。海外への進出も活発であり、東南アジアやアメリカを中心とする10か所の地域に子会社を持っています。

近年ではスペイン、ベトナムなどの事業を拡大しており、世界規模で地域分散する姿勢をとることができています。地政学的な問題や国家的な問題の影響を受けにくくなる良い姿勢なのではないでしょうか。

しかし自動車部品メーカーは、自動車業界全体の動向の影響を受けやすい立場にあります。特にEV化などで部品に大きな入れ替えが生じており、部品メーカーは大きな再編を求められている局面となっています。

その中でもホースに関しては特別EV化しても需要は減らないとの見方が強く、ニチリンは今後も安定的な需要を維持することができる珍しい立場にあります。

地域分散に成功し、業界からの需要も安定しているという強固な事業基盤を持つ会社であることがわかりますね。

中期経営計画からは、自動車用ホースの製造以外の事業の創造に力を入れていることもわかります。製品のバリエーションなどでも勝負ができるようになればより安定的な経営が実現できそうです。

今後どのような事業が生まれてくるのか、経営にどう影響するのか注目していきたいです。

天気と社会インフラ

| 小ネタ! |

最近、今年の梅雨明けの時期が修正されたというニュースを見ました。今年は梅雨なんてあったの?と個人的には思うような天気でした。気象の観測にはアメダスや気象レーダー、ラジオゾンデ、気象衛星を使った方法があるそうです。その1つのラジオゾンデでの観測は温度計や湿度計を取り付けた気球を揚げて行われているようです。気になったので、ラジオゾンデのメーカーを調べてみたところ、国内では明星電気株式会社のみがラジオゾンデを製造されているそうです。

ということで、今回は明星電気株式会社を子会社に持つ株式会社IHIについて紹介いたします。

こちらの会社は資源・エネルギー、社会インフラ、産業機械、航空・宇宙の4つの事業分野を展開している総合重工業メーカーです。1853年に石川島造船所として創業し、その後造船技術を発展させ、陸上機械、橋梁やプラント、航空エンジン等へと事業を拡大してきました。

航空分野では1945年に国産初のジェットエンジンを開発の成功し、現在では国内のジェットエンジンの60~70%を生産しているようです。また、身近なところでは社会インフラの分野で明石海峡大橋の建設にIHIが携わっているそうです。

ちなみに社名のIHIはIshikawajima-harima Heavy Industriesの略で、Harima(播磨)ではなく、Heavy Industries(重工業)のHなんだそう。なんとなく、播磨だと思っていましたが、重工業の頭文字だったとは、、。

オフィスなどでよく利用されているタイルカーペットには様々な利点があります。

部屋の広さへの対応が簡単なことや防音効果が高いことなどが主になるかと思いますが、私は場所を選ばずに利用できることも大きな強みだと考えています。

タイルカーペットには様々なデザインがあり、組み合わせも変えられるので自由にデザインを調整することができます。デザインの柔軟性は様々な需要への対応を可能にするので、多くの場所で利用できると言えるのではないでしょうか。

さて、今回はタイルカーペットを日本で初めて生産した住江織物株式会社を紹介いたします。

住江織物はカーペットにおいて長年にわたり国内で高いシェアを誇っている内装材会社です。国会議事堂の赤絨毯はこの会社の特注品であり、1891年から納入を続けていることから昔からの名門であることが伺えます。

事業内容はカーペットやカーテンの生産のほかに椅子張地なども手掛けており、自動車の内装や電車の椅子の生産も行っています。

近年では車両内装事業が大きく成長しており、業績にも大きな影響を及ぼすようになってきています。自動車業界の動向が内装材会社にも影響を与えるのですね。

インテリア業界と自動車業界の共通点を持った立場の会社なので、それぞれの業界から顧客が発生していると思われます。分散した需要を持つことで安定した経営が実現できている企業の一つなのではないでしょうか。

無公害建設工事を推進

| 小ネタ! |

近年渋谷駅周辺で再開発工事が行われています。私も通勤の際、駅の近くを通りますが、工事が進み、渋谷駅の風景が変わりつつあると感じています。とはいいつつも、あまり工事の騒音は気になりません。

ということで今回は圧入技術で無公害建設工事を推進する株式会社技研製作所について紹介します。

技研製作所は1967年に公害対処企業を掲げる土木会社として誕生しました。その後、1975年には杭を地盤の深いところに押し込んで設置する、圧入技術を実用化した杭圧入引抜機「サイレントパイラー」を開発されています。こちらのサイレントパイラーは、杭を地盤に打ち込む打撃や振動などといった他の工法と比較し、騒音や振動、汚泥を減らすことができるそうです。そして、機体を安定させるための重量が必要がなく、原理的に無重力空間でも施工できる特性を活かして、今年6月に月面等での拠点建設プロジェクトにおける技術研究開発契約を締結したと発表しました。

また、こちらの会社は最近よく駅前で見かける機械式地下駐輪場「エコサイクル」も開発されています。この駐輪場は放置自転車や迷惑駐輪の問題を解決し、2003年にグッドデザイン賞、2007年にはものづくり日本大賞経済産業大臣賞を受賞されています。

工事現場の様々な問題を解決する技術が、宇宙でも活躍する時代がやってくるとは。今後の動向に注目です。

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