都内で電車に乗っていると車窓から東京スカイツリーを眺めることがあります。
東京スカイツリーは2012年2月29日に完成し、同年5月22日に電波塔・観光施設として開業しました。高さは634メートルを誇り、関東一円を見渡せる天望回廊が450mに、天望デッキが350mの高さに備えられています。タワー周辺の地上には商業施設やプラネタリウム、オフィスなどで構成される東京スカイツリータウンが広がっています。
私も一度東京スカイツリーの展望デッキに上がった経験があり、高所恐怖症ではありましたがその展望デッキからの景観には大変感動しました。
そんな東京スカイツリーですが、設計は「日建設計」が行い、施工は「株式会社大林組」が執り行いました。日建設計は現在の住友商事から分離した企業であり、さいたまスーパーアリーナや成田空港の旅客ターミナルビルなども設計しています。大林組は1892年から続く企業であり現在ではスーパーゼネコン5社に含まれる企業となっています。東京スカイツリーの他には明石海峡大橋やユニバーサル・スタジオ・ジャパンの施工も行っています。長年の経験や知恵、実績のある大手企業だからこそ東京スカイツリーのような今までにない大型建築も無事に完成させられたのだと感じます。
建築が完了してからの保守・点検もしっかりされており電波塔、ランドマークとしての役割を果たし続けていますが、日本に建築物を建てる上では様々な災害対策が付き物です。東京スカイツリーには様々な耐震設備が備えられています。中には日本独自の木造建築物である五重塔の建築様式が応用されています。現代とは建築の規模も大きく違った時代にも既に日本の地震の多い環境に適した建築がされてきていたようです。巨大な建築というのは建築途中から完成した後もいつ見てもワクワクできるものだと思いますので、これから建築されていく建物も楽しみにしたいです。