「カップ麺」
深夜、無性に食べたくなることが良くあります。深夜のジャンクフードは体に良くないだろうなぁとは思いつつも、お湯を入れて数分待つだけで出来上がるあの手軽さと魔性のおいしさには敵いません。
そんなカップ麺、今ではたくさんの種類がありますが、結局、
・カップラーメンと言えば?→カップヌードル
・カップ焼きそばと言えば?→U.F.O.
ではないでしょうか。どちらも日清食品ホールディング株式会社のブランドです。
皆さんご存じの通り、世界初のインスタントラーメンは日清食品の「チキンラーメン」です。日清食品創業者の安藤百福が、1958年に自宅裏庭の研究小屋で開発しました。世界初のカップ麺も1971年発売の「カップヌードル」です。以来たくさんのインスタント麺が発売されてきた中で、これらの商品が未だに第一線を走り続けているのは驚きです。
このようにカップ麺業界で一番の歴史と権威を持つ日清食品ですが、そのCMがあまりにも攻めすぎていると度々話題になっていることをご存じでしょうか。
アーノルド・シュワルツェネッガーが大きなやかんを振り回すCMにはじまり、ボン・ジョヴィやクイーンの替え歌、ワンピースやサザエさんなどの国民的アニメの絵柄をガラッと変えて青春を演出した「HUNGRY DAYS アオハルかよ」シリーズなど、一つ一つのCMの印象が強すぎます。
近年だと、比較的新しい商品の「カレーメシ」のCMがどれも奇抜で面白いです。
カオスすぎると賛否両論あるそうなのですが、日清のCMが流れた時につい顔を上げて見てしまうというのは、それだけで大成功なのだろうなと思います。カオスなCMが響きそうな10代, 20代がカップ麺のメインターゲットなのも流石です。
絶対に失敗できないという環境ではあのような奇抜な発想は出てこないでしょう。
会社が大きくなると突飛な行動ができなくなるという印象がありますが、実は逆なのかもしれません。
日清食品のようにしっかりとした歴史と信頼、ブランドイメージを持っているからこそ、多少の批判を恐れずに奇抜で攻めたCMを打ち出すことが出来るのかもしれません。