あったあったmuRata

| 小ネタ! |

年末年始、実家でゆっくりとテレビを見ていると、見慣れないCMが多いことに気が付きます。ローカル企業の年賀挨拶であったり、テレビCMを放映しても効果が少なそうなBtoBの企業であったりと、普段とは様変わりしたCMの数々に心躍ります。

京都府長岡京市に本社を置く電子部品メーカーである株式会社村田製作所も、そんな企業の一つです。昨年は同社の活躍の場所やチャレンジを見つける「あった!あった!muRata」というシリーズが放映されました。個人的には2018年の年末からしばらく放映されていた「雑学系篇」「クイズ王篇」「分解系篇」といった、癖の強い人を歓迎するCMがお気に入りです。

こんな風に年末年始にテレビCMを放映するのには、商品を売ること以上に、会社のイメージアップの狙いがあるそうです。確かに年末年始は、普段テレビを見ないような人も、家族団欒の中でテレビを観る機会が増える印象があります。BtoC企業のように特定の層に対して直接売り込むことを目的にせず、ブランドイメージの向上が目的なのであれば、年末年始ほど効果的な時期はありません。社内で働いている従業員からしても、家族に自分の働いている会社のCMを見せることができて誇らしいですよね。

と、年末年始のCMについて話を進めてきてしまいましたが、実際に村田製作所はすごい企業です。数多くの製品で世界シェアNo.1を誇っています。例えば、スマートフォン一台当たり800~1000個もの数が使われている積層セラミックコンデンサ、必要な電波だけを通して不要な干渉を防ぐ表面波フィルタなど、身の回りの電子機器の中身をのぞいてみると、かなり高い割合で村田製作所の製品がみつかることでしょう。

これらの地位を築き上げることができた要因の一つとして、新しい製品や技術に対する大胆な投資があります。なんと新製品売上比率は約30%もあるんだそうです。こんな風に常に新しい価値を生み出し続けてきたからこそ、数多くの世界トップシェアや、23.4%という高い営業利益率が実現できるんでしょうね。

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