今世界では、環境保全や地球温暖化防止の観点から脱ガソリン車の動きが高まっています。例えば、イギリスでは2030年までにガソリン車やディーゼル車の新車販売を禁止すると発表しており、その他フランスやドイツ、ノルウェーなどヨーロッパ諸国の多くやアメリカの一部州、中国でも類似した形で2025年から2040年の間にガソリン車を規制する動きを明確にしています。
日本でも菅元首相が2021年1月の施政方針演説で、2035年までに新しく販売される自動車をすべて電気自動車にする旨を述べました。
このようにガソリン車から電気自動車への乗り換えは避け難い流れですが、その一方で電気自動車の普及には多くの課題が待ち受けています。
その一つが充電インフラの整備でしょう。充電できる場所が限られていて、やっと充電場所を見つけても充電に長い時間がかかってしまう。そんな状況で新しく電気自動車を買おうと思う人は多くないはずです。
電気機器メーカーの新電元工業株式会社は、電気自動車用の充電器の提供を通じて電気自動車の普及に貢献しています。街中にも設置しやすいコンパクトなサイズの充電器や急速充電に対応した充電器などを展開しています。また、ケーブルを接続することなく充電できる非接触充電システムも開発中で、これが実現するとさらに電気自動車の利便性が向上しそうです。
何か新しいものが広まるとき、その裏にはたくさんの技術や人が関わっています。目立つ仕事も良いですが、それを支える仕事にも意識して目を向けていきたいものです。