養殖いろいろ

| 小ネタ! |
日本の食生活では魚介類が好んで食べられますが、かなりの割合が養殖で賄われています。
なかでもマダイやクルマエビは養殖の割合が高く、なんと8割以上が養殖だそうです。
日本では漁業生産量が減少し続けているのですが、安定的に生産できる養殖は年々重要性が高まりそうです。
一般的な養殖は海の中に網で囲ったいけすを作る海面養殖ですが、エサや排せつ物が周囲の環境に影響を与えやすいことから問題になっています。
一方、海面ではなく陸上にいけすを作って育てる陸上養殖という方法もあり、中でも閉鎖循環式と呼ばれる方法では環境中にそのままの汚染水を放出しないため、より環境にやさしい方法です。
しかしながら海から物理的に離れるため、人口海水を作ったり、汚染水を処理したりするのに高い技術力が要求されるそうです。
本日はそんな閉鎖循環式の養殖に取り組んでいる株式会社荏原(えばら)製作所についてご紹介します。
荏原製作所は創業100年を超える老舗ポンプメーカーです。
上下水処理設備を製造しており、そのノウハウを生かして養殖のシステム構築に取り組んでいるそうです。
その困難さから一度は断念したそうですが、海洋問題の解決のために養殖に強みのある企業との協業で再度挑戦するそうです。
魚介類は気候変動や捕りすぎによる個体数減少が深刻な問題となっていますが、日本の食文化を維持するためにも、ぜひ陸上養殖の技術を確立して頂きたいです。

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