SF映画を見ていると、着た人の身体能力を向上させる、いわゆるパワードスーツがしばしば登場しますよね。
あのスーツを着て、重たいものも軽々持ち上げる、みたいな姿に小さいころから(もちろん今も)憧れがあります。
物心ついてからは「あれは映画の中の架空の装置だからなー」と半ば夢をあきらめていたのですが、なんとすでに作られていて、実用化されているらしいのです。
そんな夢の機械を世界で初めて開発したのは、筑波大学発のベンチャー企業であるCYBERDYNE株式会社です。
CYBERDYNEが開発したHAL(Hybrid Assistive Limb)は、人間の体から発せられる微弱な電位信号を感知することで人間の動きをサポートする装着型のマシンです。
このマシンは主に自力で歩行すること、座ることなどが困難な人の補助を目的に、医療や介護の現場で使用されているそうです。
また、高齢者や女性など一般的に筋力の弱い人の重労働をアシストするため、作業支援用のものも開発されています。
日本のように少子高齢化で労働者の数が減少している社会にとってはかなり重要なサービスなのではないでしょうか。
ひょっとすると自分がおじいさんになるころには高齢者はみんなこのマシンを装着してたりするんでしょうか…?
年を取って体が動かなくなっていくのは空恐ろしいですが、これを使う機会が巡ってくるかもしれないと思うとまんざらでもありません。