こんにちは。
近年、IoTという言葉が広く聞かれるようになりました。Internet of Things、モノのインターネットという言葉の通り、様々なものがインターネットに接続され、それぞれが情報交換することにより相互に制御する仕組みのことを指します。実際の活用例としては、ICタグとセンサーを用いた在庫などの商品管理や、工場などで今まで人が行っていた検品作業などをセンターを用いることで代替などが挙げられます。また、科学実験などの精密な操作が求められるようなものも、ロボットアームなどの技術革新によって実現可能となっています。人の仕事が奪われる、という声も聞かれますが、生産性の向上・人件費の削減というメリットから導入を検討する企業が増えているようです。人の仕事を奪う、という観点ではAIと似ていますね。技術革新は、今までの人の仕事を奪うという側面を持ち合わせていますが、同時に新しい技術を扱う技術者という需要を生み出しています。こうした”流行り”に遅れない人であるべきだと感じます。
今回は、工事現場で扱われる重機のIoTに力を入れている「株式会社小松製作所」をご紹介いたします。同社は、掘削機械・積込機械・整地などの建設・鉱山機械、鍛圧機械・板金機械などの産業用機械を開発・製造するメーカーです。2015年より打ち出している「スマートコンストラクション」という課題解決ソリューションは、建設現場に携わる全ての人・モノ(機械、土など)についての情報をICTでつなぎ、解析、シミュレーション、提案までを一括でサポートする、というものです。こちらの情報取得には、現場にある重機のほか、上空に無人偵察機を飛ばしてレーダーによる3D情報を得るなど、テクノロジーが詰まっています。こうして得られた情報は、現場にいるすべての人がスマホやタブレットなどで確認でき、大規模工事での生産性、スムースな情報共有をサポートしています。
こうした重機には少しアナログな印象を勝手に抱いていましたが、こうしたIoTの応用によってより精密な設計、工数の削減に大きく役立っているんですね。