こんにちは。

今日のネタ探しでは、電力自由化後初めて、東京電力ホールディングス傘下のテブコカスタマーサービス(TCS)が月間電力販売量で首位になったという記事を見かけました。2016年4月の自由化から3年経ちましたが、大手寡占の状態は変わっていないようです。
TCSの2019年2月の電力販売量は、前年同月比3割増の約9億2700万kWhで、前月首位のエネットをわずかに上回ったとのこと。エネットはNTTファシリティーズや東京ガスが出資する新電力であり、TCSやエネット以外の販売量上位10社も、大手電力やKDDIなどの大手企業出資先が独占しています。発電所を持たない独立系の新電力は、市場からまず電力を購入することで調達していますが、卸価格上昇などで厳しい経営環境にあります。
元々各地域で電力を独占してきた東電などの大手10社と、それ以外の新電力に大別される電力業界ですが、上述の電力卸値向上の他に、大手が独立系新電力への電力供給や出資で囲い込みを行う動きもあり、電力市場が活発な取引と公正な競争環境にあるとは言えない状況です。電力自由化が有名無実化しかねないとの懸念もあり、制度の再設計が求められています。

というわけで、今日は電力自由化関連銘柄の一つである、イーレックス株式会社を紹介したいと思います。
イーレックス株式会社は、2000年の電力自由化に伴い電力の小売販売を始めた新電力のひとつであり、特定規模電気事業者として3番目に登録を行った、新電力としては古株の企業でもあります。工場が所有している発電設備の余剰電力をメインに調達し、低価格での販売を行っている他、大規模なバイオマス発電も行っており、「植物由来の再生可能エネルギーで、地球の未来にやさしい電気」をアピールしています。

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