フルッタフルッタ

| 小ネタ! |

こんにちは。今日の出勤時、何気なくコンビニに寄ったら、アサイードリンクが売っていたので前々から少し気になっていたこともあり購入してみました。濃厚で味もすっきり、栄養価もとても高いとあるのでこの値段にも納得という感想を今のところもっています。とは言えもう少し詳しくアサイーやそのほかの商品について知りたくなったので、今日はこのドリンクを扱っている株式会社フルッタフルッタを取り上げたいと思います。
フルッタフルッタは神保町に本社を置く、外食産業、飲料、食品、化粧品他メーカー向け原料卸および輸出などを主に行っている企業です。ブラジル最大手アマゾンフルーツサプライヤーCAMTA(トメアス総合農業協同組合)産フルーツ原料の国内‘独占’輸入販売代理店(且つアジア唯一の代理店でもある)というアドバンテージをもち、アサイーが日本でこれほど知名度を得るきっかけを作った企業と言っても過言ではないのではないでしょうか。主力商品の原材料アサイーですが、その品質に対する拘りは相当なもので、砂糖・香料・保存料は不使用、ブラジル農務省が規格化した三段階のグレードの中の最高濃度であるGROSSO(グロッソ)アサイーのみを輸入しているそうです。人気の裏には単なる一過性の流行などではない、消費者のニーズを鷲掴みにする真の実力があるのです。
ここでアサイーについての基礎的な情報を簡単にまとめたいと思います。アサイーはブラジル原産のヤシ科の植物で、外観はブルーベリーに似ているという印象です。その一粒の中で食べられるのはわずかに5%程度ですが、その中に他のフルーツには見られないほどの豊富な栄養素や抗酸化成分が蓄えられており、それを知った人々の驚きが「スーパーフード」という呼称に表れています。実際ポリフェノール、鉄分、カルシウム、食物繊維等々が含まれており、例えばポリフェノールはブルーベリーの18倍、カルシウムは牛乳の3倍であるなどブルーベリーも真っ青、牛乳も顔面蒼白といった感じで、今まで頑張ってきた食物たちに同情もしたくなるというものです。
しかしながら、大変意外なことに、このスーパーフードが現地ブラジルで原産地意外に出回るようになったのは比較的最近であるというのです。アサイーはブラジルの過酷な環境の中で生育し、その環境に適応する過程で特筆すべき栄養素を持つにいたったわけですが、なんと長時間の常温保存に向かない果物なのです。この状況を2000年ごろに変えたのが前述したCAMTA(トメアス総合農業協同組合)で、具体的には工場内での生産、冷凍状態での物流を実現し、それ以降リオ・デ・ジャネイロなどの大都市圏の人口にも膾炙し始めたという経緯があります。2016年のオリンピックでもアサイーは毎朝の60,000食の食事でも提供されていたということなので、流通網の整備が進められたことは正に画期的な事業であったと言えそうです。
今回は、普段何気なく手に取っている商品が、どれほどの過程を経て作られているのかを知るのはとても楽しく大切なことだと改めて思いました。

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