こんにちは。
本日はホームセンターの企業をご紹介させていただきます。
今月5日、ホームセンター最大手のDCMホールディングス株式会社が株式会社ケーヨーと経営統合することを発表しました。両社を合わせた売上高は約6000億円となり、業界2位のカインズの約3900億円から大きく差を広げることになりそうです。
DCMホールディングスはカーマ、ダイキ、ホーマックなどの会社から構成されており、ペット&グリーン部門、ホーム・インプルーブメント部門、ホーム・レジャー部門、ハウス・キーピング部門などに分かれています。
一方のケーヨーは、DIY用品、園芸、家庭用品、インテリア、レジャー用品、ペット用品等、普段の暮らしに役立つ住関連商品を取り扱っています。日用品や消耗品などの比率が高く、低価格を武器にしています。
ここで重要となるのはそれぞれの会社がどの地域に地盤があるかということです。DCMホールディングスのホーマックは北海道、カーマは中部地方、ダイキは中四国・近畿地方に地盤があります。全国に609店舗を擁しながら関東には24店舗と、関東にはなかなか進出できていませんでした。そこで関東に約190店舗を展開するケーヨーと統合することは好都合でした。
また、ケーヨーにとっても好都合なことがありました。先ほども触れましたが、ケーヨーは日用品や消耗品などの比率が高いため、2000年代に入ってからの国内消費の伸び悩みや、ドラッグストアやディスカウントストア等の台頭により、日曜大工がメインのほかのホームセンターに比べて厳しい状況に陥りました。ですから日曜大工にかかわる商品を多く扱うDCMホールディングスとの統合はメリットといえます。
今後の方針としては、グループ一体で仕入れを行うことにより仕入れ価格を引き下げ、DCMブランドのPB商品の拡大を進めます。また、店づくりもDCMで導入している標準の棚割を利用して投資コストを引き下げるそうです。
地元が北海道で学生時代は山梨で過ごした私はホーマックとケーヨーのどちらもずっとお世話になっているので、今後どのように変わっていくのか、動向が気になります。