こんにちは。
キリンと東京大学の共同研究で、細胞内温度を簡便に計測する技術が開発されました。
元々、2013年には温度を測定できる「蛍光プローブ」という試薬を開発していました。
蛍光プローブとは、蛍光を含む試薬の一種です。
キリンが開発した蛍光プローブは、温度によって蛍光の強さが変わるそうです。
「GFP」という名前を聞いたことがあるかもしれませんが、あれも蛍光試薬の一種です。
このように、元々温度計測はできていましたが、精密な温度計測を行うには特殊な機器が必要でした。
そこで今回、新たな蛍光プローブを開発することで、特殊な機器を使わずに計測ができるようになりました。
また、28~44℃の範囲内で、0.2℃以下の温度差を検出できる程の正確性も実現しました。
細胞内温度は、細胞の複雑な機能や、細胞分裂の周期と密接な関係があるといわれています。
また、ガン細胞などの病気になっている細胞は、普通の細胞より温度が高いことが知られています。
今回開発された技術の応用が進めば、細胞が関与する病気の予防が可能になるのかもしれません。
さらに、褐色脂肪細胞や筋細胞といった細胞は熱を生む細胞として知られており、肥満解消や体温維持の観点から注目されています。
熱を生む=エネルギーを消費することです。
ですから、熱を生む細胞を意図的に活性化できれば、ダイエットに繋がる……かもしれませんね。
体温を上げる、という意味では冷え性の改善にも繋がればいいと思います。
気温が上がってもまだまだ手足が冷える私からの、ニュースのご紹介でした。
それではー。