こんにちは。
今年の夏、コンクリートの原材料であるセメントが値上がりしました。
セメントメーカーの大手である住友大阪セメント・太平洋セメントの2社は、来年にも収益改善のためさらなる値上げに踏み切る方針です。
主な値上げ理由は安定収益の確保とのことですが、両社とも決して業績が悪いというわけではありません。
2年連続となるセメントの値上げに、最大の買い手である生コン業界は警戒心を強めています。
主に生コンクリートの材料となるのは、骨材、セメント、混和剤です。
骨材はコンクリートやアスファルトの材料となる砂や砂利のことで、それをまとめたりくっつけたりする役割を果たすのがセメントです。
セメントに水を混ぜたものがセメントペーストと呼ばれ、そこに細骨材を加えるとモルタル、粗骨材を加えるとコンクリートとなります。
さらに混和剤で品質に変化を与えることもあります。
骨材は品不足の感が強いこともあって既に2年連続の値上がりを見せており、セメントは後に続く形となりました。
大手セメントメーカー2社が値上げに踏み切れば、業界的にも財政が厳しい生コンメーカーに、更なる追い打ちをかけることとなりそうです。