こんにちは。
昨日の読売新聞に、NHKがダイオウイカの映像撮影に成功していたという記事が載っていました。
ダイオウイカは無脊椎動物の中では最大の生物であり、全長18メートル級の個体は「海のモンスター」とも呼ばれています。
NHKで放送予定の映像には、昨年7月に小笠原諸島・父島東沖の水深630メートルに出現したダイオウイカが映っています。
全長約3メートルの個体が、真っ暗な深海を泳いでいる様子を鮮明な映像でみることができるようです。
この映像の撮影には、NHKなどが参加している国際共同制作プロジェクトが、特殊な超高感度ハイビジョンカメラを使用しています。
HARPと呼ばれる映像管を用いたカメラであり、NHK放送技術研究所が開発しました。
HARPは現在、深海生物などの撮影だけではなく、医療分野の応用も期待されています。
心臓病の早期発見や、眼科手術の安全性向上にもカメラが役立つためです。
カメラの応用技術には、JAXAが月周回衛星「かぐや」に搭載されたハイビジョンカメラのような製品もあります。
この衛星用カメラは、カメラ部分を池上通信機、レンズ部分を富士フイルムホールディングス傘下であるフジノン、画像圧縮技術はソニーと各社の製品を取りまとめ、組み立てられました。
宇宙で使用するためには、真空、振動、熱、放射線などの厳しい条件をクリアする必要があり、この衛星カメラを完成するまでには、多くの苦労があったと考えられます。
カメラ業界の更なる技術発展に、今後も注目していきたいと思います。
では、また明日!