こんにちは。
寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
こんなに寒いなか、なぜか花火のことをふと考えていたので、
本日は花火店から始まった細谷火工株式会社についてご紹介します。
◉細谷火工という会社
細谷火工は、東京都あきる野市に本社をおく、設立65年目の
老舗企業です。主な製品としては、発煙筒や鳥を追い払う
バードクラッカー、そしてゴルフコンペ用のスモークゴルフボールです。
筆者はゴルフをやったことがないので知らなかったのですが、
球筋に沿って煙が出るスモークボールをゴルフの始球式で
頻繁に使用していた時代があったようです。時代があった、
という書き方をしているのは、本物の煙を出すスモークボールは
ゴルフ場の火災を引き起こすリスクがあるため、現在では
使用を禁止しているゴルフ場が多いためです。
他にも宇宙用の液体エネルギー物質の開発も行っています。
HAN(hydroxyl ammonium nitrate)という物質は、
少量の水を加えることで液体となり、エネルギー溶液として
使用することが出来るため、宇宙活動に用いる可能性が高い
物質として注目されています。
ちなみに、毎年開催されている隅田川花火大会は、
この細谷火工が運営しています。皆さんご存知でしたでしょうか。
◉日本初
細谷火工は花火店として始まった会社ですが、
花火に似た「あの」商品を日本で初めて作り出しています。
それは、花火に似たお祝い事に使われる製品、クリスマスクラッカーです。
クリスマスクラッカーといえば海外からの輸入製品のようなイメージが
あるかもしれまんせんが、これは実は細谷火工の創業者である
細谷政夫さんが発明したものなのです。驚きですね。
細谷さんが昔花火師の元で修行していた時代に、船の見送りの際に
投げられるテープを花火と融合できないか、というアイデアを受けて
試行錯誤を重ねた末に完成させたものだそうです。
スモークゴルフボールやクリスマスクラッカー、
ひいては宇宙エネルギーと、火薬のは普段の生活から未来の
可能性を広げるところまで、あらゆるところで活躍しています。
そんな火薬のスペシャリストである細谷火工は、
長い花火の伝統や歴史を守りながらも、次世代のエネルギーをも
担う努力を続けている素晴らしい会社でした。