金属部品を切削したあと、切断面に小さなギザギザが残ることがあります。これを「バリ」と呼びますが、目に見えないほど微細なバリであっても、部品を組み合わせる際に寸法がずれたり、接触不良や摩耗の原因になったりします。工具や刃物の設計・加工では、このバリをいかに抑えるかが、見えない誤差を制御する技術力の証なのです。

今回紹介する株式会社不二越は、こうした工具の先端精度を起点に、その技術を機械装置、ロボット、素材や部品へと横断的に展開してきた総合ものづくり企業です。当初は切削工具や機械工具の分野に注力していましたが、次第に事業を拡張し、現在では工具、工作機械、ロボット、軸受、油圧機器、特殊鋼など幅広い製品を手がけています。

特に工具製品では、被削材に合わせて最小バリ化を追求した「Burrless」シリーズを展開しており、穴開けやエンドミル加工で発生しやすいバリを最小化するような刃形設計やコーティング技術を導入しています。こうした工具性能の向上が、高精度な部品の加工や長寿命化につながっているわけです。

ものづくりがますます高度化・複雑化する中で、「先端精度」や「誤差制御」という観点は、より高い価値を持つようになります。バリを出さずに滑らかな切削を可能にする技術、それを装置とロボットで支える統合力、不二越はこれらを強みに、製造現場の変革期におけるキープレーヤーを目指している存在と言えるでしょう。

食料品も?

| 小ネタ! |

kmonosの記事ネタを探すためにyahooファイナンスを眺めていたらJT という文字とカテゴリとして食料品の文字が、、、 東証の業種区分でJTは食料品として分類されているそうです。これはJTが食料品も販売しており、業種区分にタバコ産業がないからだそうです。

ちなみにフィリップスモリスなどの海外のタバコ会社はGICSで生活必需品(Consumer Staples)に登録されているそうです。

今回はそんなJTこと 日本たばこ産業株式会社についてです。 JTといえば社名にもある通りタバコと言うイメージが強いかもしれませんが実は

↑でもお話したとおり食料品も製造販売しています。有名なものだとテーブルマークの冷凍食品でうどんやそば、お弁当に使いやすそうな冷凍食品なで幅広いラインナップです。

個人的にはフィリップスモリスのiqos派なのであまり縁は無いですがプルームテックを販売しているのも実はJTはです。

ほんのわずかなすき間から水が漏れるだけで、思わぬ損失やトラブルにつながるということを考えたことがありますでしょうか。地球のあちこちで、水・油・薬液・ガスなどの流体を安全・確実に制御するために、「漏れを止める技術」が産業には欠かせません。

今回紹介する株式会社PILLARは、流体制御機器・流体シール分野を専門とするメーカーで、主に工業設備や電子・産業機器向けに、ガスケット・グランドパッキング・メカニカルシール・
ふっ素樹脂製の継手やポンプなどを設計・開発・製造・販売しています。

大きく「電子機器関連事業」と「産業機器関連事業」に分かれており、前者は半導体洗浄装置用途など化学的・高純度条件下で使われる流体制御部品を中心に、後者はポンプや配管、バルブなど回転機械・流体輸送設備に使われるシールやガスケット製品を扱います。

半導体、化学、エネルギー、インフラ、医療など、流体の扱いが重要な領域は多種多様です。漏れなく・正確に・長寿命で制御するという要件は、目立たないながらも極めて高い技術を要します。これからもさまざまな産業の流れを安全に扱う、縁の下の力を担っている存在だと言えるでしょう。

勉強の時、仕事の時などに頭を使っていると、甘いものが食べたくなる時がありますよね。忙しい毎日を過ごす中で、私たちの暮らしに欠かせないのが「糖」の存在です。集中力を取り戻したいとき、お腹の調子を整えたいときなどに口にする食品や飲み物の多くに、日本の高品質な製糖技術が活かされています。今回はそんな製糖をおこなう会社について紹介します。

今回紹介するのは塩水港精糖株式会社です。塩水港精糖は、東京都中央区に本社を構え、1903年台湾で創業し、製糖会社の中で日本で3番目に古い歴史を持ちます。それ以来、日本の食卓に欠かせない砂糖の安定的な供給を支えてきました。塩水港精糖の強みの一つが、でんぷんを原料としたサイクロデキストリンに関する技術です。この技術を生かして、甘味料における「オリゴ糖」ブームの火付け役になりました。特に有名なのがパールエースの上白糖やオリゴのおかげです。どちらもスーパーで誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。オリゴのおかげは主成分の「乳糖果糖オリゴ糖」を使用し、元々自分自身のおなかの中にいるビフィズス菌など、腸内の善玉菌を増やして、おなかの調子を整えてくれます。パールエースの上白糖は株式会社パールエースという子会社が製造しています。

塩水港精糖は、公式ホームページで掲げているサステナビリティ方針の中で、「皆さまの食生活を支えること」を使命としています。その姿勢は、商品の開発や供給体制だけでなく、福祉や健康分野への貢献にも表れていることが分かりました。

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