こんにちは。hikaru です。
最近、社内で体調悪くする人が多いです。
僕も昨日は腹痛で大変でした。
みなさんも気をつけてください。
今日は、ニッポン高度紙工業株式会社について取り上げます。
ニッポン高度紙工業は、高知県にある、製紙・パルプ業界に属する企業で、
その紙は、なんとエレクトロニクス産業に使われています。
コンデンサ、電池、充電池用の「セパレータ」というものを作っています。
セパレータは、コンデンサや電池内部のプラス極とマイナス極を仕切る、
絶縁体の役割をするものです。
セパレータの厚さはなんと 15 – 130μm もの薄さ。(髪の毛の太さは 80μm だそうです。)
セパレータがどんな風に使われているのかは、
ちょっと説明が難しいので、調べてみて下さいね。
ニッポン高度紙工業の原点は、高知の伝統産業の「土佐和紙」だそうです。
当時のニッポン高度紙工業は、土佐和紙を加工して耐水性・耐熱性を高めた物を
「高度紙」として販売していました。
第二次大戦中、物資不足により、従来のセパレータの材料である木綿の代用品として、
高度紙が注目され、これが高い性能を発揮しました。
以後研究が進められ、戦後、エレクトロニクス業界に進出しました。
現在では、多様なニーズに対応して 350 種ものセパレータを手がけており、
電解コンデンサ用セパレータの日本シェアは 95%、
世界では 60% ものシェアを持っています。
特に、先端技術用途のセパレータでは、世界 90% のシェアを持っています。
主な取引先の企業には、以前コンデンサの話題で取り上げた
ニチコン、日本ケミコンの名前が、やっぱりありましたよ。
伝統産業から世界のスタンダードに発展した
ニッポン高度紙工業、すごいです。