摩擦と戦う

| 小ネタ! |

最近職場で避難訓練があったのですが、普段は聞けないビルの防災への備えについていろいろな話を伺えたので興味深かったです。個人的に耐震構造<<<免震構造というくらい免震構造を推しています。残念ながら職場のビルは耐震構造だったので、ちょっと悲しかったです。

今回はオイレス工業株式会社をご紹介します。こちらの会社は主に機械の部品としてよく使われるベアリング、中でも油の必要ない、または少ない油量で動かすことができるオイレスベアリングの製造で国内トップのシェアを誇っている会社ですが、橋や建物に設置される免震、制震装置の製造でも高いシェアを誇っています。あまり免震装置の構造について見たことが無かったのですが、免震装置はゴムと鉄の板の重ね合わせからできていて、中に支柱のような形で鉄の棒が入っているものが一般的なようです。

ベアリングと免震装置、一見するとあまり近くない両者ですが、どちらも摩擦がキーワードになっています。ベアリングは潤滑に回る必要があるので摩擦の少なさが大事になるのは言わずもがなですが、免震装置も重ねたゴムと鉄の部分で摩擦が起きますから、どちらも摩擦との戦いなんです。ベアリング作りで培われた摩擦を減らす技術を免震装置の製造にも生かしているんだそうです。

日本は地震大国なので地震に強い建物はたくさんありますが、免震構造の建物はまだまだ少ない印象です。地震が来ても倒れにくい、揺れを逃してくれる免震構造の建物がもっと増えてほしいと思いました。

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