中学校の理科で顕微鏡を使う学校は多いかと思いますが、私は顕微鏡を扱うのが苦手でした。プレパラートを上手く設置できずに見えないなーと首を傾げたり、視力が悪く眼鏡をかけているせいで顕微鏡を上手く覗けない&覗いてもぼやけて見えないなど、苦労した記憶があります。中学校を卒業し、進学先では様々な計測機械を見ましたが、その中には電子顕微鏡もありました。学科が異なったため実際に使うことはありませんでしたが、これを使えば自分でも簡単に観測できるかな?と安直に考えたこともあります。

さて今回ご紹介するのは、日本電子株式会社です。産業・学術・医療用に様々な精密機器を開発、製造していますが、最初は理科学用の計測機器から始まった企業です。今でも理科学用計測機器は事業の大きな柱の一つであり、今日に至るまで電子顕微鏡や質量分析計などを開発し続けています。

ところで一言に電子顕微鏡と言っても種類があり、機械そのものが大型化してしまうが故にある程度方向性を絞った顕微鏡になることが多いです。日本電子株式会社の製品で言えば、原子レベルの高分解能を持った透過電子顕微鏡や、表面構造の観察を得意とする走査電子顕微鏡などがあります。一つ一つの目的別に技術が必要になりますが、先述したように日本電子株式会社は様々な用途に合わせた電子顕微鏡を開発しています。計測機械を起源に持つだけあり、長年のノウハウと研究による技術力を持っているのです。

私が触れたことのある機械・電気工学系の計測と比較して、原子など目に見えない物質を扱うような化学方面の計測は、機械の力に頼らざるを得ない部分が大きいかと思います。つまり計測機械の発展が理科学分野の発展に直結しているのです。この分野をリードしている日本電子株式会社が理科学機器の開発をより進めていくことで、更に新しい発見に繋がっていくことでしょう。

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