皆さん本は読んでいますか?私は今まで買ってきた漫画を電子版に移行している最中です。電子書籍のサービスは非常に普及しており、とても便利ですが物理的な本の売り上げが下がってしまう昨今の事情の一端を担っているのでは?と思うこともあります。出版社以外で物理的な本に関わる業界と言えば印刷会社ですが、今日の印刷会社は紙への印刷以外に様々な事業を展開している場合も多いようです。

今回紹介するのは、共同印刷株式会社です。印刷会社の名の通り雑誌やカタログなどの書籍・定期刊行物といった物理的な書籍や、それらのデジタル化を含めた情報メディアを取り扱っています。それだけでなく、長年の印刷業で培った技術を生かし、生活・産業用の資材そのものも生産しています。昨年9月に発表した「におい吸収フィルム」は、食品の製造・処理工程で発生するにおいの原因物質を吸収し、開封時の不快なにおいを抑制する機能を持っており、食品用のパッケージに利用することで風味の低下を防ぐことが出来ます。共同印刷株式会社は他にも多くの資材を開発していますが、耐ピンホール機能を持つ緩衝材用のフィルム素材や非金属刃のついたラップカートンなど、包装機能を持てるような薄い素材が多く、長年紙を取り扱っていた技術が生かされているのでしょう。

世の中はどんどん電子書籍に移ってしまっていますが、その電子化の波にうまく乗ることが出来たり、あるいは新しい分野に今までの技術を生かすことが出来れば、時代の変化にも対応することが出来るということを共同印刷株式会社は示してくれました。風向きが逆風でも、その環境を取り込むことが出来る柔軟な姿勢を見習っていきたいです。

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