人の生活は昔から微生物の恩恵を多く受けていることをご存じでしょうか。
日本においてはしょうゆや味噌、納豆、お酒も微生物の働きを利用して製造する食品です。
世界においてもパンやヨーグルトなどが作られてきたため、昔から私たちの生活において微生物の力は必要不可欠だったと言えるでしょう。
最近はその微生物の力を健康食品や食品以外にも積極的に利用していく開発の動きが見られます。
今週はその微生物を社名に用いている「株式会社ユーグレナ」をご紹介します。
ユーグレナはミドリムシ(微細藻類ユーグレナ)の開発や生産、そしてミドリムシを用いた食品・化粧品・燃料の製造・販売を行っている企業です。
最近、健康商品やエネルギーの分野でミドリムシが注目されているような記事を見かけますが、その分野での開発を引っ張っているのがユーグレナでしょう。
微生物の力で健康をサポートするというのはイメージが比較的しやすいかと思いますが、ミドリムシを原料にジェット・ディーゼル燃料を開発するというのは驚きです。
実際にユーグレナで開発されたバイオ燃料「サステオ」は陸においてはバス、海においては船舶などに利用されており、電気や水素などといった次世代のエネルギーの一つとして活躍しています。
ユーグレナは元々、バングラデシュの栄養問題を解決したいという思いから始まった企業です。
環境問題や食料問題が多く取り沙汰される中、古くからお世話になっている微生物の力を今一度借りることでこれからも研究・開発を進め、将来世界を変える企業となるかもしれませんね。