こんにちは。
近年、介護についての特集をあらゆる場で目にする気がします。少子高齢化が進み、社会の中で介護がより身近な存在になってきたためでしょうか。私の祖父母は幸いなことに、まだ介護の必要性は感じられないほど、アクティブな暮らしをしており、私は帰省の度に、「何歳だっけ?」と戸惑います。活動の晴れた日は山や畑に行きますし、雪が降れば除雪もします。近所の人の家に遊びに行ってはたくさんお話をして帰ってきますし、毎日を自分のペースで楽しんでいるといった感じです。そんな祖父母ですが、年齢を重ね、体の痛い部分や、体調が優れない日も増えてきたようではあるので、考えたくはないですがある日突然介護が必要になるということもあるかもしれません。
そこで、今回私は福祉企業について調べ、株式会社ツクイにたどり着きました。株式会社ツクイは、驚いたことに、おおもとの企業形態は建設業であり、福祉とは関係性のない企業でした。1969年に津久井土木株式会社として始まったこの企業は、創設者の母が重度の認知症になったことを機に、福祉事業部を社内の一角に設置し、非常に小さな規模でスタートしました。看護師もヘルパーも移動入浴車の運転手も2人ずつしかおらず、収益も伸び悩み、社内ではお荷物扱いをされていたそうです。しかし、次第に福祉事業が軌道に乗り、サービスの規模も拡大していきました。現在では、介護を行うだけでなく、福祉に特化した人材育成、介護コンサルティングサービス、介護用品の通信販売などにも力を入れています。そのことにより、株式会社ツクイでは介護サービスを提供するだけでなく、介護従事者以外の介護をしている人にも寄り添うようなサービスも広がっています。