こんにちは。
今日はウミガメの話から始めたいと思います。海に住むウミガメは、餌としてクラゲを食べています。しかし、見た目が似ているからか、海に漂うビニール袋を間違って食べてしまうことが頻繁にあるそうです。ビニールは消化されないため消化管が詰まり、それが原因で亡くなってしまうこともあるようです。ゴミ問題は環境汚染の一つとして昔から取り上げられていましたが、個体数の減少が問題視されているウミガメに大きな影響を与えているとなると、解決の重要度はさらに高いものに思われます。
そこで、生分解性プラスチック、中でも「海洋分解性プラスチック」という新素材が今注目されています。従来の生分解性プラスチックは、微生物によって自然に処理される特徴をもち、環境問題への対応策として様々な製品容器の代替が進められてきましたが、海洋環境では分解されにくいという欠点がありました。「海洋分解性プラスチック」はその欠点を補う特性を持つため、現在経済産業省を中心に、国内のメーカーが研究開発を進めているようです。将来的な廃棄物の海洋流出リスクへの打開策として期待が高まっています。
そこで今日は、海洋分解性プラスチックの開発を進めている「株式会社カネカ」(以下、カネカ)をご紹介いたします。カネカは化成品や機能性樹脂、食品などの製造・販売を主な事業としており、最近では化粧品会社と共同で容器の開発などを積極的に行っているようです。
ごみに関しては、、よく3R(Reduce/Reuse/Recycle)というのを目にしますが、勝手に分解されていくのは何に当てはまるんでしょうか。