こんにちは。
今回は、 東京電力パワーグリッド株式会社、株式会社日立製作所パナソニック株式会社が今月7日から共同で開始したIoTプラットフォームに関する共同実証試験について書きたいと思います。
最近ますます耳にするようになったIoTという言葉。
“IoT”とは、コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在する様々な物体(モノ)に通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信することにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うこと。(IT用語辞典より引用)
ということですが、このコンセプトは機械同士がネットワークでつながるM2M(Machine to Machine)の考え方から来ているそうで、考えそれ自体は昔から提唱されてはいました。今までは、機械に仕込まれた情報は人間が直接入力したものでした。しかし、このコンセプトが形になれば今後は機械が自ら判断を下しその時点で最適な行動をとるようになります。具体的な事例でいえば道路や橋や建築物などにIoTセンサーをあらかじめ取り付けておくことでそれらのが自らの状態を常に把握し、メンテナンスの不備によって起こりえた事故を未然に防げるようになったりするというのです。
またIoTとほぼ同義とされている概念に、IoEがあります。
“IoE (Internet of Everything)”とは、「ありとあらゆるものが接続されたインターネット」という意味で、モノのインターネットと、人やデータ、情報、ソフトウェアなどが中心の従来からあるインターネットが統合された姿を指す。とはいえ、従来のインターネットとの違いはモノが接続されている点であるため、実際上はIoTとほぼ同義として用いられることが多い。主にCisco Systems社が提唱している用語。(IT用語辞典より引用)
のことですが、今回の話題はIoTに関するものです。
上記の三社は、「住宅内の電気の使用状況や温度などの情報を収集・蓄積・加工することのできるIoTプラットフォーム構築に関する共同実証試験を開始http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2016/11/1107.html」し、関東エリアの約100戸を対象として検証を行うようです。住宅全体が利用する電気の状況を観察し家電製品ごとの利用情報を導き出すために
1、家電製品ごとの電気使用の変化状況をリアルタイムに検知するための電力センサー
2、住宅内部の温度等を測定する環境センサー
を設置し、センターシステムでデータを収集。株式会社日立製作所の専用システムで情報を収集・加工するためのプラットフォームを構築するという流れです。この検証試験によって今後の協業状況が決まるのだそう。IoTが発展すれば、セキュリティシステムが飛躍的に進歩したり、電気の消し忘れによる無駄な電力の消費を防げたり、さらに人間の不注意が原因で生じる災害を止められたり・・・等々と格段に生活がしやすくなるように思えますが、あらゆる物事には常に表と裏があるということも忘れずに、今後も動向に注目していきたいと考えています。

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