鉄と医療のつながり

| 小ネタ! |

 こんにちは。
本日は鉄鋼系の会社である、共英製鋼株式会社についてご紹介します。
皆さんは日本にどれだけの鉄鋼会社があるかご存知ですか?
現在上場している会社だけでも53社あります。
鉄がいかに世の中に必要とされているかわかりますね。
ではそんな53社に含まれている共英製鋼はどんな会社なのでしょうか。

◉共英製鋼という会社
 共英製鋼は大阪市北区に本社を置く、設立69年目の老舗企業です。
主要な事業は鉄鋼製品の製造加工販売、廃棄物リサイクル、鉄筋加工組立、
製鉄技術の設計販売となっており、まさに鉄鋼関連のスペシャリストと言えます。
資本金は185億円、売り上げは平成27年3月期で1814億円とスケールの大きさが
桁違いです。それだけ多くの株主がいて、多様な分野に関与していることが
わかりますね。

◉スクラップから新品へ
 共英製鋼はつか割れなくなった鉄を電気炉で溶解し、
新しい鉄として生まれ変わらせています。これまで
鉄を炉で溶かす、といえば当然火力を用いていると
ぼんやりイメージしていましたが、この電気炉は、
炉の蓋に電極が差し込まれていて、この電極とスクラップが
反応して空気中に放電を起こし、その熱に酸素を吹き込むことで
高熱処理を可能にしているそうです。イメージと全く違う
鉄の溶かし方を知り、とても興味深く思います。
 この炉は3000~7000℃くらいの温度で融解させますが、
ただ鉄を溶かすだけでなく、感染症のおそれのあるメスなどの
医療機器を完全に無害化、融解させて再利用するメスキュード
というシステムも運用しています。

 ただ鉄を溶かして整形する、スクラップをリサイクルする、
というだけでなく、それに医療機器や産業廃棄物の処理という
付加価値を加えた共英製鋼は、環境にも配慮し、エネルギーを
より良い形で利用しているクリーンな大企業でした。

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