こんにちは。近年私たちの周りではインターネットを中心に無料で、品質が高いサービスが簡単に利用できる世の中になっています。Youtubeでは高画質で音楽映像を楽しむことができますし、今ではカリフォルニア大学、スタンフォード大学、MITといった超一流大学の授業もYoutubeで公開されているため、何百人もの講師の講義が無料で受講できます。もしこれらの大学に入学して講義を受けるとすると1年間で350万ドルかかると言われています。
またデジタル領域ではない所でも、私たちがよく無料に出くわします。紳士服売り場に行くとスーツを一着買うと二着目がタダになったり、ナイトクラブの入場料は女性はタダですが男性は有料であったりと、世の中には数多くの無料のビジネスモデルが存在しています。
ただなんとなく、今までの無料とデジタル世界における無料とは性質が異なる感じがしませんか?
「FREE」の著者であるクリス・アンダーソンは、このような様々なビジネスモデルにおける無料を、大きく4種類に分けることができると述べています。
・直接的内部相互補助
何か無料、または無料に近い値段で提供し、他の優良な商品を高く売るというモデル。顧客が何かを買うことを見込んでいる。
例えば、最初はサンプルとして配らたT字ひげ剃りは無料だが、替え刃が必要になったときに高い値段で替え刃販売するモデルなど。(マツモトキヨシなどのドラッグストア、ライブで稼ぐミュージシャン)
・三者間市場
我々一般人はテレビやラジオを無料で見ることができ、そのコンテンツで必要となる費用を広告主が負担するというモデル。また銀行はタダでクレジットカードを発行して、我々が買い物をした小売店から手数料をもらうモデルもこれです。(TBS、朝日新聞、三菱東京UFJ銀行など)
・フリーミリア
ウェブにおけるビジネスモデルとしてよく使われており、無料と有料のバージョンに分けて行うビジネスモデル
大多数のユーザーが無料で利用するが、少数の有料版ユーザーから料金をとって、サービスを運営している。これは無料ユーザーにサービスすを提供するコストが無視できるほど小さいためになりたっています。(Yahoo,日経新聞電子版など)
・非貨幣市場
これはわかりにくいですが様々な形があり、人々が対価を気にせずに提供するものすべてにをさしています。例えばWikipediaやFacebookでの投稿する人は、投稿しても何ももらえないが、注目や評判といったお金ではかれないものが返ってくるため、投稿するモチベーションが得られる。また私たちがグーグルで検索するたびに、ターゲット広告のためのアルゴリズムでグーグルが磨きをかける手伝いをしています。(Google,Yahooなど)
もちろん例外やふたつ以上のモデルが混ざったものもありますが、これらの分類を知っておくことで、今後何か無料のサービスと出会ったときに新しい視点で見ることができるのではないでしょうか。