こんにちは。
理化学研究所などが申請していたiPS細胞の臨床研究計画が、
厚生労働省に承認されたそうです。
今や一世を風靡しているiPS細胞ですが、簡単に説明しますと、
日本語では人工多機能性幹細胞と表記されます。
英語の方(induced pluripotent stem cells)の頭文字をとって、”iPS”です。
体細胞に数種類の遺伝子を導入することで、多くの細胞に分化でき、
分裂増殖してもその性質を維持するという特徴があります。
iPS細胞から失った臓器を再生するなどの、再生医療の分野で注目されています。
ちなみに、”i”が小文字なのは、命名者の山中教授がiPodのように普及してほしい
という願いを込めたのだそうです。
これまで研究中心だったiPS細胞ですが、
2014年には、目の難病になった患者を対象にした治療が始まるとのことです。
この臨床研究を行うのは、理化学研究所が認定するバイオベンチャーである、
日本網膜研究所です。
日本網膜研究所は、今年の3月に大日本住友製薬が、
4月には新日本科学が資本提携を発表し、注目が集まっています。
再生医療推進法が成立したばかりですし、
これから実用化に向けた動きはますます活発になることは想像に難くないところです。
これまで、なんだかすごいらしいという感じだったiPS細胞が、
治療という具体的な形となって世に知れ渡る日も近いかもしれません。
今日はこのへんで。
ではでは。